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肺腺癌におけるスリガラス陰影

お世話になっております。

新しい内科外科の肺癌のページで、「すりガラス陰影(GGO)が見られた場合は腺癌を示唆する」との記載があります。
これについて、肺癌がCTにおいてすりガラス陰影に映る原理を調べて見たところ、CTの1スライスに満たない大きさの腫瘤の場合、CT値は腫瘍と正常組織の平均値となり、すりガラス陰影に映るとありました。
また、時代的背景としては、中枢型肺癌が喀痰細胞診にて早期から検出可能であったのに対し、抹消型肺癌は早期発見が難しく、CTにおけるすりガラス陰影がその役割を担っているとありました。

したがって、
⑴すりガラス陰影はあくまでごく小さい早期の病変を示唆するものであり、腺癌を特徴付けるものではない
⑵抹消にすりガラス陰影が見られた場合は腺癌や大細胞癌が考慮される
と考えたのですが、どうでしょうか?
ご意見お待ちしております。

回答3件

  • まず(1)の、GGOが腺癌を特徴づけるとは限らないことに関しては私も同意見です。むしろ、CTにてGGOか充実性かはその腫瘍の悪性度と関係していると考えています。
    師の表現を借りると、「GGO<目玉焼き<solid」の順に悪性度が高くなっていくとのことです。
    (「目玉焼き」とはGGOの中に充実性成分がみられる陰影)
    なので、腺癌はすりガラス影が特徴だとは思っていませんし、すりガラス影だから腺癌という考えもしていません。腺癌の症例で充実性のものもあれば、高分化腺癌のような悪性度が低いものでのGGOもありました。
    腺癌の画像では棘形成や胸膜陥入を特徴とするので、そちらを覚えておくべきかと。
    テキストでは「示唆する」という表現に留めてあるので、「すりガラス影で腺癌の可能性もあるよ」という程度でテキストが特徴づけているという印象は受けませんが。

    次に(2)についてですが、こちらは少し考え方が異なってくると思います。
    肺癌が発見される契機として近年で多いのはやはり肺がん検診だと思います。
    検診では胸部エックス線と喫煙者の喀痰細胞診などを行います。
    検診のエックス線で異常を指摘された場合、それがGGOではなく、異常陰影がどこに認められたかが問題になります。ですから、扁平上皮癌か腺癌か小細胞癌か大細胞癌かまたはそれ以外の癌なのかを考えるにあたり、重要となってくるのは中枢型(肺門型)肺癌か末梢型(肺野型)肺癌かの分類になります。
    肺癌としては大きく扁平上皮癌・腺癌・小細胞癌の3つの分類を知っていれば充分だと思います。
    その中で中枢に陰影が見えた場合、扁平上皮癌か小細胞癌を疑い細胞診を実施し、これで検出されない場合は生検による組織診をして確定診断をします。
    末梢に陰影が見えた場合、喀痰細胞診ではなかなか検出されにくいため、TBLBを用いて確定診断を出すことになります。
    画像ではなく病理検査で確定ができるので、画像で癌の組織型を考えるのはあまりすべきではないかなと思います。
    胸部エックス線・胸部CT・喀痰細胞診で発見され、
    気管支鏡・胸腔鏡・経皮的針生検で確定診断され、
    頭部MRI・頭部CT・腹部CT・腹部エコー・骨シンチ・PETなどで病期診断される(脳・肝・骨・副腎・対側肺のチェック)。
    という肺癌のおおまかな診断ストーリーがあるので、それに従うと迷入せずにすむかと思います。

    蛇足かもしれませんが、喀痰細胞診が陽性で胸部エックス線やCTでも異常が検出されない人がいる場合があります。このような場合は中心型早期肺癌が疑われ、気管支鏡で直接病変を観察するという場合もあります。

  • ご回答ありがとうございます。

    110I11の出題を受けて、テキストには、すりガラス陰影では腺癌を示唆すると記載されたと思いますが、特に腺がんを意味するのでないのであれば、すりガラス陰影では肺癌の可能性もありうる
    のような記載の方が誤解は生じにくいのかなと思った次第です。

    • すりガラス影であれば、大きさにもよりますがfollow upのこともあります。その病変が肉芽腫性変化ということもありますから。
      国試対策的には原発性肺癌でのすりガラス影は腺癌として、呼吸器を専門にするのであればそこまでを考えるというレベルなのかもしれないですね。

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