お世話になっております。
2018年内科外科呼吸器の練習問題を通して上手く理解できない箇所があります。
問題番号は112a66,109a59,96f40です。
この3問をまとめると、
COPDの治療として
・長時間作用性吸入抗コリン薬の投与
・長時間作用性吸入 β2 刺激薬の投与
が正解であり
・副腎皮質ステロイド吸入薬の投与
・副腎皮質ステロイド薬投与
COPD急性増悪時は
・副腎皮質ステロイドの内服
・短時間作用型 β2 刺激薬の吸入
が正解であり
・副腎皮質ステロイドの吸入
・抗ロイコトリエン薬の投与
は間違い
となります。
COPDの薬物治療としては
「喘息の長期管理時に使う気管支拡張薬、(ステロイドは使わない)」
COPDの急性増悪時の治療では
「ステロイド内服と、喘息の急性増悪時に使う気管支拡張薬」
という理解でよろしいでしょうか。
喘息の際に使う薬は2018内科外科呼吸器を参照しています。
また解説では、COPD急性増悪時に行う治療として
・副腎皮質ステロイドの吸入
・抗ロイコトリエン薬の投与
を喘息に使う治療だから不正解としておりましたが、
・ステロイドは投与経路が内服
・抗ロイコトリエン薬は急性増悪時でなければCOPDの治療となりうる(抗ロイコトリエン薬は喘息の長期管理時に使うため)
と考えてよろしいでしょうか?
COPD安定期はLAMAか、息切れの増悪に伴ってLAMA+LABAを使います。
ただ、喘息合併のACOならICS(ステロイド吸入)を併用しますが、COPDのみには使わないです。
COPD急性増悪はABCアプローチです。まずSABA使ってダメなら抗菌薬や全身ステロイドも行きます。(A抗菌薬 B気管支拡張薬(としてSABA) Cステロイド全身投与)
COPDガイドライン読むと詳しく書いてありますけど、以下が分かりやすいですよ。
https://www.boehringerplus.jp/product-pages/spiolto/medical-treatment-support/guideline
抗ロイコトリエン薬は作用機序を考えると分かりやすいですが、喘息のアレルギーを抑えるものなので、喘息に使います。COPDのみには使わないです。
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