お世話になっております。
qSOFAについて気になったことがあるので投稿させていただきます。
スコアリングの項目の一つに「意識障害」がありますが、これはmedu4のテキストに「GCS<15」(満点でないこと)とあるので、それで覚えています。
もし、JCS-1であったとしても、GCSが満点になっていれば、その項目はカウントしない、ということでいいのでしょうか。また、GCSが書いておらず、「会話が可能だが、何となくぼんやりしている」とだけ書いてある場合は、JCS-1かつGCS満点相当になる気がしますが、これはカウントするのでしょうか。スコアリングの問題は「他の選択肢と比べて総合的に判断する」ということができないので、明確な基準が欲しいと思いました。
過去の医師国家試験の問題でそういった微妙な問題の出題がないということなら、気にすることではないのだとは思いますが、どうにも引っかかってしまったので、どなたか詳しいことをご存知の方がいらっしゃいましたら、教えてください。よろしくお願いします。
国試でどうかというのは分かりませんが模試でそのような問題がありその問題ではJCSⅠ-1かつGCS15は1点に含んでいませんでした。正答率も8割とかだったので間違ってるとしても含まないものを選択するのが無難かと思います。
コメントありがとうございます。私もその模試を受け、そちらでは正解しました。しかし一方で、GCSが書いておらず、「会話が可能だが、何となくぼんやりしている」とだけ書いてある模試が存在し、そちらでは意識障害にカウントするのが正解になっていました。それぞれの会社に、このフォーラムと類似の問い合わせをし、本日、その回答が返ってきたので、以下に共有します。これら2つの回答から考慮すると、「GCS満点という確証があればカウントせず、そうでない場合はカウントする」ということなのかなという結論に至りました。実臨床ではGCSが満点かそうでないかはすぐわかりそうなものですが、GCSが書かれていない模試が少し不親切だったのかなと思うことにしました。お騒がせしました。
〇「JSC-1かつGCS満点はカウントしない」という模試を作成した会社の回答
→quick SOFAスコアにおける意識障害の判定はGCS<15で行われます。ご質問のような場合は(GCSが15点と正しく判定できるのであれば)点数に含めない、となります。
〇「『会話が可能だが、何となくぼんやりしている』とだけ書いてある場合はカウントする」という模試を作成した会社の回答
→ご質問ありがとうございます。これはご指摘の通りで、GCS V4である見当識障害があるのかを「厳密に判断する」ことは困難です。ただ、「なんとなくぼんやりしている」というのは日本語でいう「意識変容」、英語でいう altered mental status であり、quick SOFA における意識変容は「altered mentation (GCS < 15)」であって「GCS < 15」ではないこと、敗血症のスクリーニングツールである(見落とさないことが重要)ことを鑑みると、本例は「意識変容あり」と判断するのが現場感覚かと思います。定義が重要であることは間違いないのですが、基本的にスコアリングシステムというのは「本当に測りたいものを代替する指標」であって、本当に測りたいものは「altered mentation」である、という意識も、定義と同様に重要かと思います。
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