118A10の選択肢cにて「神経梅毒は感染からの期間を問わず起こる」(正しい記載)という出題がありました。
厳密には神経梅毒には、早期と晩期(ないし後期)という2つの分類があります。
早期神経梅毒は無症候の場合と、髄膜炎や脳梗塞等を呈する場合があります。
一方、晩期神経梅毒に至ると、脊髄癆や進行麻痺を呈することが知られています。
一般に有名なのは晩期神経梅毒の方なのですが、今回は「早期神経梅毒という概念もあるよ!」という警鐘の観点からの出題だったものと考えられます。
つきましては、この知識を『あたらしいシリーズ』の以下2つに補足願います。
①感染症4.6
・こちらは表内「4期」(つまり晩期)に脊髄癆と進行麻痺が含まれた記載になっており、特に問題はありません。
・が、早期についても追記しておくと安心でしょう。
②神経6.2A
・2ポチ目の※で「梅毒4期でみられるが」の部分につき、※は「進行麻痺と脊髄癆とをみる」(つまり晩期神経梅毒の記載)にかかっているため、誤った記載ではないのですが、「神経梅毒は感染からの期間を問わず起こり、早期神経梅毒にて髄膜炎や脳梗塞を呈することがある」という旨を追記しておくと万全かと思います。
なお本件は「118回Update」でも扱っていますので、そちらを受講される方は本投稿はスルーしてOKです(講義内で話される内容を押さえればOK)。
以上、お手数をおかけいたしますが、何卒よろしくお願い申し上げます。
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