橋梗塞について(国試横断テストゼミ④予想編問題10につきまして)

いつも大変お世話になっております。
橋底部領域に生じたラクナ梗塞(責任動脈は傍正中橋動脈と判断しました)の画像所見上予想される症状についてです。
腹側には錐体路があるので「Babinski反射が生じ」、画像上外転神経核を噛んでいないので「右眼の外転障害は予想されない」とのことでしたが、
外転神経の核から出た脳幹内線維の走行を考えますと、ちょうど前方腹側に向けて今回の錐体路を通過する形で走行するので、錐体路障害、外転神経障害のどちらも生じている可能性が高いと考え、迷ってしまいました。
この考え方は間違っていますか?
(Miller-Gubler症候群など外転神経麻痺と片麻痺を合併する梗塞などを想起してしまったのが敗因かもしれません…)

回答2件

  • 失礼いたしました、問題番号が反映されておりませんでした。
    国試横断テストゼミ④予想編の問題10についての質問です。

  • 何度も失礼いたします。
    「ふらふらしてまっすぐ立っていられなかった」「歩こうとするとふらついてよろけそうになった」という小脳失調様症状が生じていることから、ラクナ梗塞のうちataxic hemiperasis(※下記参照)を考え、錐体路障害と考えるのが自然だったのかもしれません。
    画像上、DWI高信号域がうっすらと背方に伸びている(アーチファクトかもしれませんが)ような気がすることから、ひょっとしてラクナ梗塞でなくて分枝粥腫型脳梗塞の可能性もあって外転神経核あるいはその線維も噛んでいるのかな…、と考えてしまったのも誤答の原因です。
    しかしいずれにしても分枝粥腫型でも片麻痺が生じることが多いようなので、間違いでした。

    ※ataxic hemiparesis:橋底部内側寄りの障害において、運動野から橋核にいたってそこから対側の小脳半球に向かう「centro- ponto cerebellar pathway」が錐体路とともに障害されて、対側の不全片麻痺と測定障害、運動の障害が生じるラクナ梗塞のこと。失調症状は下肢に強い傾向にある。

    勝手に投稿して勝手に解決してしまいました。お騒がせしました!

コメントを投稿する

ログインするとコメントを投稿することができます。

  • 関連トピック

    なし