解決済 - 03.血液

「鉄芽球」について

造血幹細胞から赤血球ができあがる過程に関しての質問です。
medu4の2019年度版の「血液」のテキスト(Chapter1.2 血球分化 P8)において、
造血幹細胞→骨髄系幹細胞→赤血球・巨核球系幹細胞→前赤芽球→赤芽球→「鉄芽球」→(脱核)→網赤血球→赤血球
となっています。
私の大学の血液内科の教授から、「この過程において、”鉄芽球”というものは存在しない。それは正式な名称ではない。」と言われました。
いくつか文献(Year Note 2020、組織細胞生物学 第3版)を調べたのですが、赤芽球の次はだいたい網赤血球へと飛ばしていたり、詳しく書いているものでは「前赤芽球→好塩基性赤芽球→多染性赤芽球→正染性赤芽球→網状赤血球→赤血球」となっており、確かに「鉄芽球」という単語は見当たりませんでした。

1)「鉄芽球」という言葉はやはり正式な名称ではないのでしょうか?それとも、話をわかりやすくするためにあえて用語として採用されているのでしょうか?

2)調べている過程で、「好塩基性、多染性、正染性のいずれの赤芽球」でもヘモグロビン合成が行われているという記述をみつけました。
もしこのことが正しいのであれば、テキストP8の図のようにFeが作用するのは「赤芽球」と「鉄芽球」の間ではなく、「前赤芽球」と「赤芽球」の間のほうがしっくりくるような気がしますがいかがでしょうか?もしそうだとすると、Chapter2の鉄欠乏性貧血の説明で、赤芽球が上昇することの説明がつかなくなります。少なくとも、鉄欠乏性貧血ではHb合成が盛んな多染~正染性赤芽球の数は減るのではないかと考えられるためです。

テキストに掲載されている問題では、このあたりの知識は正確ではなくても十分に正解を導き出せるとは思いますが、もしよろしければご教示いただければ幸いです。

回答1件

  • 個人的には、鉄芽球というものを正常分化の過程で想定し、鉄芽球性貧血ではそれが目立つと考えたほうがしっくりきます。

    が、専門の先生が「鉄芽球は存在しない。それは正式な名称ではない」とおっしゃるのであればそうなのでしょう。
    特にこだわりはありませんので、鉄芽球を正常分化の過程から削除していただいても全然かまいません!

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