解決済 100C19 02.内分泌代謝

高インスリン血症について

2型糖尿病であればインスリン分泌亢進が予想できます。
それでも高インスリン血症と診断しないのは、低血糖症状が出ていないからでしょうか?

回答2件

  • 2型糖尿病の基本病態はインスリン抵抗性と相対的インスリン分泌不全であって、その結果として一部は高インスリン血症になるのだと思います。
    本症例では意識混濁・尿ケトン体強陽性であり、明らかに糖尿病性ケトアシドーシスをきたしているため、正解としてはdになります。
    また、ケトアシドーシスについても病態としてはインスリンの過度な欠乏に伴う脂肪分解の亢進です。ですから、むしろ低インスリン血症に陥ってるのではないでしょうか。

    • ご丁寧な回答ありがとうございます!
      2型糖尿病でも絶対的なインスリン欠乏になりうるんですね。勉強になりました!

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  • 問題参照 100C19

    次の文を読み、19~21の問いに答えよ。
    28歳の男性。意識障害のため救急車で搬入された。
    現病歴:6年前、入社時の健康診断で高血糖と尿糖とを指摘されたが、症状がないため放置していた。半年前から口渇と多尿とがあり、ジュースやスポーツドリンクをよく飲むようになっていた。最大体重27歳時94kgであった。1か月前から体重が急激に減少し、倦怠感が増強していた。今朝からぐったりとなり意識がもうろうとなった。
    既往歴:子供のころから肥満であった。
    家族歴:父と兄とが糖尿病である。
    現 症:傾眠傾向で、大声で呼ぶと開眼する。身長176cm、体重84kg。体温36.2℃。呼吸数22/分。脈拍96/分、整。血圧132/88mmHg。眼瞼結膜に貧血を認めず、眼球結膜に黄疸を認めない。口唇と舌とは乾燥している。心雑音は聴取しない。肝は右肋骨弓下に2cm触知する。浮腫は認めない。アキレス腱反射は両側消失している。
    検査所見:尿所見:比重1.036、蛋白(-)、糖4+、ケトン体3+。血液所見:赤血球480万、Hb 14.6g/dL、Ht 46%、白血球9,800、血小板22万。血清生化学所見:血糖820mg/dL、HbA1c 14.6%(基準4.3~5.8)、総蛋白7.4g/dL、アルブミン3.8g/dL、尿素窒素34mg/dL、総コレステロール282mg/dL、トリグリセライド340mg/dL、AST 32U/L、ALT 48U/L。
    この患者の検査所見で予想されるのはどれか。
    • a GAD抗体陽性
    • b 低カリウム血症
    • c 高インスリン血症
    • d 代謝性アシドーシス
    • e アニオンギャップ減少
  • 関連トピック

    なし