胆汁に溶解した直接ビリルビンが十二指腸へ排泄され、腸内細菌により間接ビリルビンとなります。そこからウロビリノゲンやステルコビリンとして尿や便に排泄されたり、間接ビリルビンのまま再吸収されたりします。先天性十二指腸閉鎖では間接ビリルビンを便として排泄できないので、そのぶんが血中へ再吸収され、間接ビリルビンが高値になるのだと考えます。ただ閉鎖しているところがファーター乳頭開口部より口側だと便として排泄できるので高値にならないと考えます。
しかし、成書を読んでも間接ビリルビンは上昇とあるのは確かですね。なんとなれば「生理的黄疸が遷延するからだ」と記載されておりますが、病態生理の説明としては個人的にはいまいちしっくりこないです…。それではなぜ「先天性十二指腸閉鎖では生理的黄疸が遷延するのか」と新たな疑問が生じますし…。
>> コーギーさん
私は腸内細菌が直接ビリルビンを間接ビリルビンにすると書いたつもりでしたが、誤解させるような書き方をしてしまい、すいませんでした。
ファーター乳頭開口部を塞いでしまうことには考えが至りませんでした。確かにそうなれば胆道閉鎖と同じような病態になってしまいますね、、、
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