解説に書かれている「水血症で赤沈が亢進」する機序がわからないので、教えていただけたら幸いです。血管内の水が増えたら赤血球の濃度が薄まり、むしろ赤沈しにくくなるのではないかと考えてしまいました。妊娠に限らず、一般的に水血症では赤沈が亢進するのでしょうか。
あくまで試験管の中での反応なので、妊娠➡︎凝固系↑➡︎赤沈↑ではどうでしょうか。
アルブミン低下によっても亢進するらしく、水血症による低アルブミン血症も関与しているのか…これは自分の考えなので参考程度にしてください…
タフィー賢人さんがおっしゃる通り凝固系タンパクの上昇で正しいと思います.
もう一つの機序として,水血症によるアルブミン濃度の低下があります.
赤血球とアルブミンはともに負に帯電しています.
水血症ではアルブミン濃度が薄まり,赤血球-アルブミン間の(負電荷どうしの)反発が起こりにくくなります.
結果として赤血球が凝集しやすくなり,赤沈は亢進します.
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逆に,脱水ではアルブミン-赤血球の反発が増加し,赤沈は遅延します.
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以下のページがわかりやすいと思います.
http://www.okotono.net/entry/2016/02/20/192215
赤沈の亢進には、主に
①陽性電荷の増加
②陰性電荷の減少が挙げられます。
①の理由としては、フィブリノゲンやグロブリンの増加があります。
②の理由としては、アルブミンの減少や赤血球の減少があります。
妊娠中は①と②のどちらの理由も絡んで赤沈が亢進すると考えられます。
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