※medu4アプリのお問い合わせ経由で頂いた質問です。
学校の講義でサラセミアは、貧血なのに赤血球が上がることがポイントと教わりました。
しかしメデュ4では、血液2.4にて、サラセミアは赤血球は下がるとあります。
イヤーノートでは、軽症なら赤血球は上がるとあります。
どれが正しくて、国家試験レベルであれば、どう覚えればよいか教えて頂けないでしょうか?
大変恐縮なのですが何卒宜しくお願い申し上げます。
仰せの通り、赤血球数増加で発見されることが多い疾患ですが、病態や進行度合いによりさまざまな値をとります。そのため、以下のページ(診断の手引き)にありますようにサラセミア自体の判断には赤血球数は利用されません。
https://www.shouman.jp/disease/instructions/09_08_015/
国試過去問での出題は非常に少ない疾患であり、赤血球数の記載がある臨床問題は過去30年で90E21と100F36の2問のみ。この2つはプール問題であり、ともに「赤血球443万・Hb 8.7g/dL・Ht 27%」と提示されています。
まとめると、サラセミアの判断に赤血球数を利用するのは好ましくない、ということになります。これは同時に裏を返せば、「赤血球上昇しているからといって必ずしも貧血性疾患を除外してはならない」という教訓につながります。
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