※同時期に2名の方からアプリ経由で類似の質問をいただきましたので、まとめてお示しいたします。
テストゼミ予想篇2022問題25についてです。
Basedow病ではTSHが下がっているため、ドパミンを入れるとTRHが抑制されて病態が悪化してしまうのではと考えてしまいました。また、交感神経亢進症状に対してドパミンを入れると悪化してしまうかと思いました。
乳汁分泌を抑制するための薬剤の使用が禁忌となる疾患は?という問題で、私はバセドウ病ではTRHが下がっており、すでにプロラクチンが抑制状態なのでドパミンでさらに抑制させると追い討ちになると思ってaのバセドウ病を選びました。
なぜBasedow病にドパミン作動薬は問題ないのでしょうか。
https://www.info.pmda.go.jp/go/pack/1169005F1278_1_03/
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こちらの文書、中央部赤枠「禁忌」を御覧ください。特にBasedow病は含まれておりません。
また、同ページ冒頭の「薬効分類名:"持続性"ドパミン作動薬」、また赤枠直後の「効能又は効果」に「低血圧患者の昇圧」などが含まれていないことからもお分かりいただけるように、一口に「ドパイン作動薬」と言ってもその種類はいろいろで、本剤は高プロラクチン血症に主に使われる薬となっております。
病態から考察して導く、という観点からはいただいた質問のアプローチは素晴らしいものですが、残念ながら今回の場合は他の選択肢に軍配が上がります。
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