解決済 104A36 17.泌尿器科

急性巣状性細菌性腎炎(AFBN)について

いつもお世話になっております。急性巣状性細菌性腎炎での造影不良域に関しての質問です。あたらしいマイナー整形外科で、3・8の脊椎炎の説明で、穂積先生が炎症なので、炎症細胞が増え、血がたくさん増え、造影効果も高くなると説明されておりました。その論理で行くと、急性巣状性細菌性腎炎でも造影効果の高い部位が炎症部位なのかと考えてしまったのですが、104A36の解説では、造影不良域が炎症部位であると説明されておりました。腎臓では、高度に炎症反応が亢進した結果、線維化してしまい、血流も途絶えてしまったと言うような理解で宜しいでしょうか。病態がわかる方いらっしゃいましたら、御願い致します。

回答2件

  • お世話になっております。仰せのご理解で良いと思われます。

    ロビンス病理学によると
    「腎盂腎炎においては間質が所々に炎症をきたし、好中球が集まり、尿細管を壊死に陥らせるということが重要である。この炎症は小さくバラバラに起こったり(いわゆる腎盂腎炎)、大きな楔状(AFBNのこと)になることもある。時に一側〜両側の腎臓を犯すこともある。」

    とのことです。
    この壊死部位が造影CTでの造影効果の減少を起こすものと考えました。
    ご参考になれば幸いです。

    • 御教示下さり、誠にありがとうございます。

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  • 問題参照 104A36

    80歳の女性。腹痛を主訴に来院した。本日0時ころから右側腹部痛が出現した。9時ころ自宅近くの診療所で抗コリン薬と非ステロイド性抗炎症薬とを投与されたが、腹痛は改善しなかった。午後から発熱が出現したため、15時ころに来院した。数か月前から尿混濁に気付いていたが、排尿に異常はなく、尿失禁は認めなかった。50歳時に子宮頸癌で子宮全摘術の既往がある。意識レベルはJCS I-2。体温38.0 ℃。脈拍80/分、整。血圧158/78 mmHg。心尖部に2/6度の収縮期雑音を認める。呼吸音に異常を認めない。腹部は平坦で、右側腹部に軽度の圧痛を認める。筋緊張と反跳痛とは認めない。右肋骨脊柱角に叩打痛を認める。尿所見:蛋白2+、糖(-)、細菌1+、潜血3+、沈渣に赤血球100以上/1視野、白血球100以上/1視野。血液所見:赤血球337万、Hb 10.7 g/dL、Ht 32 %、白血球15,000(桿状核好中球7%、分葉核好中球88%、好酸球0 %、好塩基球0 %、単球1 %、リンパ球4 %)、血小板18万。血液生化学所見:血糖185 mg/dL、アルブミン3.4 g/dL、尿素窒素20 mg/dL、クレアチニン1.1 mg/dL、Na 135 mEq/L、K 3.9 mEq/L、Cl 103 mEq/L。CRP 6.9 mg/dL。腹部造影CTを別に示す。
    考えられるのはどれか。
    • a 骨盤腹膜炎
    • b 急性膀胱炎
    • c 急性腎盂腎炎
    • d 汎発性腹膜炎
    • e 無症候性細菌尿
  • 関連トピック

    なし