分子標的薬と免疫チェックポイント阻害薬の違いについて

調べていくうちにごっちゃになりました
例えば、抗PD-1抗体(ニボルマブ)は、多くの教科書で「免疫チェックポイント阻害薬」と書かれていますが、下記ページには「分子標的薬」と書かれています。

https://www.credentials.jp/wp-content/uploads/2022/01/ファーマスタイル2022年1月号_主な分子標的薬一覧.pdf

ニボルマブはどちらが正しいのでしょうか
また、他の薬についても、分かりやすい分類などあれば教えてください

回答2件

  • お困りのようなので回答させていただきますが、調べず自分の知識を書くのでもしかしたら間違っているかもしれないのは先に謝っておきます。
    結論から言うと、
    ①抗PD-1抗体、抗PD-L1抗体、抗CTLA-4抗体は「分子標的薬」でもあり、「免疫チェックポイント阻害薬」でもあります。
    →国試を解くに当たってはこの3つは「免疫チェックポイント阻害薬」「免疫療法」で覚えた方がいいと思います。
    ②表の他の薬(抗EGFR抗体など)は「分子標的薬」ですが、「免疫チェックポイント阻害薬」ではありません。
    →国試で「分子標的薬」と書かれていたらこっちの薬を指していると考えていいです。

    • なぜ抗PD-1抗体をわざわざ「免疫チェックポイント阻害薬」というのかというと、がん治療の新たな第4の治療だからです。
      がん治療の大まかな分類として、
      第1の治療:手術療法
      第2の治療:放射線療法
      第3の治療:薬物治療(化学療法)。※がんの種類によっては分子標的薬やホルモン療法も有効。
      第4の治療:免疫療法(免疫チェックポイント阻害薬、サイトカイン療法)

      免疫療法も薬物治療ですが、なぜ第4の治療とわざわざいうかというと、今までの化学療法、分子標的薬は「がん細胞を直接攻撃して倒す」のに対し、免疫療法(免疫チェックポイント阻害薬)は「自己免疫を活性化させ、自分の免疫細胞にがん細胞を倒させる」点が大きく異なります。※免疫療法の副作用として自己免疫疾患が生じるのはこのためです。
      よって、がん治療の新たな手段として、免疫療法は今注目されています。

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