糸球体腎炎に関する過去問を解いていたところ、多くの症例にてCr、BUNが上昇していないことが気になりました。糸球体に障害が生じると濾過機能が破綻しCr、BUNが上昇すると理解していたのですが、糸球体腎炎では何か上昇しにくい理由があるのでしょうか。
よくある質問ですが、慢性腎臓病〈CKD〉と糸球体腎炎を分けて考えましょう。
もちろん糖尿病性腎症のように糸球体腎炎もきたし、末期にはCKDになるものもあるのですが、基本的に両者は別物です。
CKDでは濾過機能が低下し、クレアチニンと尿素窒素が上昇します。
一方、糸球体腎炎は赤血球や蛋白漏れが病態の本質ですので、クレアチニンと尿素窒素も漏れてしまいますから血液中では上昇しません。
お忙しい中ご回答ありがとうございます。
腎障害という括りで病態を混同していました。もう一度整理して勉強し直したいと思います。
ログインするとコメントを投稿することができます。