解決済 117C72 13.加齢老年学

ACE阻害薬の副作用

こんばんは
平素よりお世話になっております
また解答が何か思いつきになられた方はお手数ですがお答えいただけると幸いです。
117C72なのですが、ACE阻害薬の副作用は空咳だったなぁと考えるところまであっていたのですが、1周間前から咳嗽と喀痰が多くなりと問題文に書いてあるのでACE阻害薬のせいで咳が多くなったのだろうと思い、間違いました。私はどういうポイントというかテクニックに気をつければこの問題を正解できたか思い悩んでおります。何かアドバイスいただけないでしょうか。
どうぞよろしくお願いいたします。

回答2件

  • まず、ACE阻害薬による副作用の空咳で呼吸困難まで至ることはほぼありません。慢性咳嗽の鑑別に挙がるくらいなので、「咳がなんか続くな〜」程度です。また、ACE阻害薬であれば画像も特に異常所見は認めないので、浸潤影を認める時点でACE阻害薬は除外できるかと思います。

    ポイントとしては、「咳=ACE阻害薬の副作用!」と思い込んでしまわないこと、1つでも合致しない点(この場合は画像)に目を瞑らないことかと思います。

    お答えになっていれば幸いです。

  • 早々にありがとうございます。
    そうですね、確かにキーワードを1つ見たらとびついてしまってると気が付きました。画像所見やメインは誤嚥性肺炎であるというポイントなどもっと深く広い視点をもって考えなければいけないんだなぁと気がつくことができました。
    こち先生のおかげです!どうもありがとうございました、心より感謝申し上げます。

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  • 問題参照 117C72

    次の文を読み、以下の問いに答えよ。
    85歳の男性。発熱と呼吸困難を主訴に家族とともに来院した。
    現病歴:1年前から息切れのため自宅の階段を昇ることが困難となり、食事や飲水の際のむせが出現した。食事量も低下し、半年間で体重が5kg減少した。1週間前から咳嗽と喀痰が多くなり、2日前から38℃の発熱と呼吸困難がみられるようになったため家族に伴われて受診し、入院した。
    既往歴:15年前から高血圧症に対してアンジオテンシン変換酵素〈ACE〉阻害薬を内服している。5年前から物忘れが目立つようになり、2年前にAlzheimer型認知症と診断された。
    生活歴:65歳まで会社員。現在は娘の家族と同居。喫煙は65歳まで20本/日を45年間。飲酒歴はない。自宅で猫を飼育している。
    家族歴:両親とも脳梗塞で死亡。
    現 症:意識は清明。身長160cm、体重43kg。体温38.0℃。脈拍120/分、整。血圧122/78mmHg。呼吸数28/分。眼瞼結膜に異常を認めない。口腔内の衛生状態は不良である。心音に異常を認めない。呼吸音は両側でwheezesを、右背側でcoarse cracklesを聴取する。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。浮腫を認めない。
    検査所見:血液所見:赤血球412万、Hb 13.1g/dL、Ht 40%、白血球9,800(好中球82%、好酸球2%、好塩基球0%、単球7%、リンパ球9%)、血小板34万。血液生化学所見:総蛋白5.8g/dL、アルブミン2.9g/dL、総ビリルビン1.1mg/dL、AST 14U/L、ALT 10U/L、LD 230U/L(基準120~245)、ALP 64U/L(基準38~113)、尿素窒素28mg/dL、クレアチニン1.5mg/dL、尿酸6.0mg/dL、血糖135mg/dL、Na 139mEq/L、K 4.7mEq/L、Cl 106mEq/L。CRP 5.1mg/dL。動脈血ガス分析(鼻カニューラ2L/分 酸素投与下):pH 7.33、PaCO2 58Torr、PaO2 72Torr、HCO3- 30mEq/L。新型コロナウイルス〈SARS-CoV-2〉PCR検査は陰性であった。
    入院時の胸部エックス線写真(A)と胸部単純CT(B)を別に示す。
    1週間前からの状態変化の要因として考えにくいのはどれか。
    • a 体重の減少
    • b 認知機能の低下
    • c 口腔内の衛生状態不良
    • d 食事や飲水の際のむせ
    • e アンジオテンシン変換酵素〈ACE〉阻害薬の内服
  • 関連トピック

    なし