お世話になっております。
あたらしい小児科2020練習問題247(100A47)で、4歳の子供の血糖130mg/dLの表記に対して穂澄先生が「高血糖と言いたいんだと思う。空腹時(血糖)とは書いていないから、たまたまたくさんご飯を食べた後なら130かもしれないが、低くはない」とおっしゃっていました。
普段の穂澄先生の講義では空腹時と書いていない血糖値は随意血糖で考えると教わっています。
今回も随意血糖で考えたところ、130という値は高血糖でも低血糖でもなく正常値に思います(そもそも4歳の子供の血糖値が分かりませんでした…)。
ミトコンドリア脳筋症の症候の1つに糖尿病があるため(小児科2020p.240)、この4歳の子供が高血糖気味と作問者が言いたいのはわかりますが、大人の基準値で考えると糖尿病の診断基準の随意血糖値は200なので、今回の130という値と高血糖が結びつきません。
わかりづらい文章ですみません。
ご回答いただけるとありがたいです。
「空腹時と書いていない血糖値は随意血糖で考える」というのはあくまでそういうことが多いよ、という目安です。
厚労省がそうしなさい、と明言しているわけではありませんので。
本件によらず、医学に絶対、はほぼ無いものと考えて下さい。ロボットではなく人間を扱う学問ですので、必ず例外というものがあります。教科書や講義で扱う内容はあくまで標準的な原則論に過ぎません。すべてがそれで説明できるわけではありませんし、全てを説明しつくせる万能な答えは存在しません。ですので、課題にぶち当たったときに「あれ、原則から外れている! どうしてだろう?」と思い悩むのではなく、「まぁ、そういうこともあるよね、気にせず次に進もう!」と流すスタンスが功を奏することが多いと思います。
今回も、空腹時血糖で考えるなら高いですし、随意血糖で考えるなら食後なら普通です。
ご理解のようにミトコンドリア脳筋症で高血糖と出題者が提示したかったのであれば、空腹時血糖を提示したと考えればよいですし、随時血糖と考えるなら、特に意味も無いデータを載せていただけ、ということになります。どちらでも正しい解釈ですし、どちらでも誤った解釈ではありません。
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