国試ガイドライン改訂は数年に一回行われ、ご理解の通り、ブループリントに新規疾患が追加されます。
が、たとえば新規疾患が20個追加されたからと行って、118回で20個すべてが出ることはなく、これまでの経験からすると出ても2〜5個程度といった印象です。
また、「新規疾患が20個追加された」といっても、117回以前ですでに出題されているものも実はあったりして、それらは『あたらしいシリーズ』等でまかなえます。
さらに言うなら、新規追加された疾患が出題される場合、たとえその疾患について全く知識がなくとも、初年度は消去法や常識で明らかに答えが導けるような簡単な問題になる可能性が高いです。
以上の観点から、出るか出ないかわからない、出たとしても過去問がない以上どういう出題になるかわからない、対策した疾患がたまたま出ても常識問題だったりして対策していない人も余裕で解けてしまう可能性が高い、たった数個の知識に貴重な勉強時間を費やす必要性を受験生各人が考えねばなりません。
medu4の見解としては、「対策する必要なし」です。出たとこ勝負で十分。
ゆえに現状、そうした講座はご用意がありません。
次の118回でたとえば新規疾患が3つ登場したら、あくまで過去問として119回以降の受験生がその3つを学ぶ、という形がコスパ最良だと考えます。
以上、大変恐縮ですが、ご理解・ご容赦いただけますと幸いです。
穂澄先生
ご丁寧にご回答いただきありがとうございます。
最近、他の予備校が118回から追加された疾患についての講座などを出していることに不安と焦りを感じていました。
穂澄先生の回答を聞き、とても安心しましたしとても納得しました。
残りの時間、medu4を信じて頑張りたいと思います。
お忙しい中、回答をいただきありがとうございました。
118回は蓋を開けてみれば、予想通り、新出題基準からの出題は数問しかなく、かつ大半が常識の範囲内で回答可能なものでした(例:118E13)。
①良質な臨床医を目指すための勉強と、②医師国家試験を突破するための勉強はその性質上大きく異なると考えます。
①は生涯学習で、医学部卒業後も医師を続ける限り、一生続くものです。
一方、特に国試直前期は②に集中し、出題可能性の低い事項については積極的に捨てるという大胆な行動が求められます。
昨今の国試は70〜80%が過去問から出題されています。
(4, 5年生など比較的時間のある時期ならまだしも)直前期に過去問で一度も出題されたことのない事項まで予想して対策するのは「国試合格」という目標に照らした場合、コスパは悪いものと言えます。
これはブループリントだけでなく、公衆衛生などで法令・制度が変更になった最新トピックについても当てはまります。
過去問で出たことのない知識を積極的に自分から探しに行く必要はありません。
それはすでに直近5年分の過去問を暗唱レベルに極められている方がやる勉強です。
国試は満点をとらなくても合格できる試験ですので、完璧主義を排除することを推奨します。
以上、119回以降の受験生にも不安の強い方が一部いらっしゃるため、追記させていただきました。
直前期、プレッシャーやストレス・緊張で大変な時期とは思いますが、なんとか乗り切りましょう。
応援しています!
ログインするとコメントを投稿することができます。