講義では「膝を曲げてるので前方引き出しではなくラックマンテスト」と言ってますが、前方引き出しでも膝曲げます。
手で膝上と膝下を持ってギコギコするのがラックマン、両手とも膝下の下腿を持って引くのが前方引き出しテストですかねー
角度の問題ではないでしょうか。前方引き出しテストは90度屈曲で引き出します。90度の屈曲とわかりやすい一方で半月板がストッパーになってしまい偽陰性になってしまうところが欠点です。それらの影響が受けないように20~45度の屈曲で行うものがラックマンテストです。調節が必要なため検査の簡便性は落ちる一方で特異度は高まります。屈曲角度を保持するために片手が膝上に来ているのだと思います。ちなみに前方引き出しテストでも臀部で患者の足関節を抑えています。
問題の画像は軽度屈曲なのでラックマンと判断してよいでしょう。
ちなみに外反内旋力を加えながら屈曲させていくと途中で脱臼するのがpivot shift testで最もACLの役割に適した検査であるため特異度はかなり高くなります。一方で患者さんをうまく脱力させながら行う必要があり、技術を要するためなかなかうまく行えないことが欠点です。(麻酔下で行うとやりやすいそうです)
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