お世話になっております。加齢により、レニンが低下するということはアルドステロンが低下すると考えます。一方で、加齢により、血圧は高くなりますが、矛盾しているように感じます。いかがでしょうか。
加齢による高血圧の原因としては、
「加齢とともに,動脈には周径の拡大,長軸方向への伸展,動脈壁の肥厚が出現する.動脈壁の肥厚は内膜,中膜ともに認められるが特に内膜の肥厚が著しい。」
朝倉内科學第10版p37 §1-5-6)
とあります。
全体的には血管壁の硬化で血圧は上がっていく。
レニンの低下によるアンジオテンシン、アルドステロンの作用低下による血圧低下もあるが、血管壁硬化による収縮期血圧の上昇効果が優っていると考えられると思います。
一方で、拡張期では血管が縮むことによって発生するが(Windkessel効果)高齢者では血管硬化により血管が縮みにくくなり、血圧を保てなくなるため拡張期血圧は下がるようです。
いずれにせよ、今回の場合は
・加齢によりRAS系は低下する。
解説にもリンクがはられてる問題と合わせ、血圧は変動しやすくなる。
・変動しやすいので、
収縮期血圧は上がり、拡張期血圧は下がり、脈圧は上がる。
・動脈硬化により血圧は全体的傾向としては上がりやすくなる。
程度に押さえとくといいのかなと思いました。
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高齢者の内分泌系にみられる特徴はどれか。2つ選べ。