83D41
68歳の男性。胃癌で胃全摘術(食道空腸端々吻合)を施行した。(中略)術後9日目の消化管造影写真を別に示す。(吻合部から造影剤がリークしている写真)
最も適切な処置はどれか。
a 経口的に抗菌薬を投与する。
b 食事摂取を開始し、栄養補給に努める。
c 絶飲食とし、高カロリー輸液を行う。
d 内視鏡検査を行う。
e 直ちに再手術を行う。
回答はcでいいと思うのですが、このように縫合不全がある場合は後で再手術するのでしょうか。(eは「直ちに」がなければマルになるのでしょうか。)
程度によります。経過観察にて治ることを祈るのみです。
書いている途中でほずみ先生の回答が入ってしまいましたが、せっかくなので投稿します。
縫合不全の治療では、縫合部の安静(禁食、減圧)、ドレナージと感染症対策および栄養管理(高カロリー輸液)だそうです。再手術の適応としては経皮的ドレナージが不十分な場合、膿瘍形成を来たしてコントロールできない場合、腹膜炎を起こしている場合などがあるそうです。
問題文が省略されているので詳細は分かりませんが、aとbは縫合部の安静になっておらず不適、dはしても意味がなく、eは仰る通り「直ちに」が不適と考えます。
参考:https://www.jstage.jst.go.jp/article/ringe1998/63/5/63_5_1074/_pdf/-char/ja
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