あたらしい内科・外科の神経の講義ではALSの末梢神経伝導検査ではALSは脱髄疾患ではないため、下位MNが障害されていても、伝導速度は保たれると穂積先生は解説してくださっていました。
また、家族性アミロイドポリニューロパチー、糖尿病性ニューロパチーでは末梢神経伝導検査において、伝導速度低下と解説してくださっていましたが、これらの疾患は脱髄疾患ではないと思いますが、なぜ伝導速度低下するのでしょうか?
一般に、軸索変性であれば伝導速度は低下せず、脱髄であれば伝導速度は低下します。
糖尿病における末梢神経障害の病態の首座は軸索のようですので、伝導速度は低下しません。
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伝導速度が低下するものとしては、
⑴GBS ⑵Fisher ⑶CIDP ⑷CMTあたりを押さえておけば良いのではないでしょうか。
ここからは国試範囲以上かも知れませんが、軸索変性でも伝導速度の低下はあり得るようです。ただし、正常の70〜80%以下には低下しないとの記述は見つけました。
また、糖尿病の進行にともない、髄鞘が障害を受ける可能性もなきにしもあらずかと感じます。
なので、実臨床上は伝導速度は低下してもよい。が正しいかもしれません。
お書きした通り、私の意見としては、原則としては軸索変性ですが、進行に伴い、髄鞘障害を起こすことはあり得ないことではないと思うからです。
100回代以前の問題は問題文を書き込んで頂かないと、拝見できません。
家族性アミロイドポリニューロパチー、糖尿病性ニューロパチーはニューロパチーなので伝導速度は低下してしかるべきです。
ALSの件の問題のみ例外、と考えてはいかがでしょう?
過去問として出ている問題をなんとか受講生の方に納得してもらえるように解説したまでですので、個人的にはあまり拘るところではないかと思っています。
先生、ご回答ありがとうございます。
そのように考えて理解します。
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