髄外造血をきたす疾患として骨髄線維症が挙げられますが、骨髄が線維化してしまうためにうまく代償して髄外(脾臓や肝臓)での造血が起こるとの説明があたらしい内科外科の血液の講義でありました。
脂肪髄化してしまう再生不良性貧血でも同じような理論が通じるのではないかと思ったのですが、
線維化する骨髄線維症では髄外造血が生じ、脂肪髄化する再生不良性貧血では髄外造血とはならない理由がありましたらご教授ください。
そのスタンスだと、骨髄が変化して造血に支障をきたす疾患すべてについて、髄外造血の有無を思い悩まねばならなくなります。医学のすべてを理論的に説明しなくてもいいんです。理論はあくまで記憶のための手段にすぎません。肩の力を抜いて、ここは「そんな病気もあるもんなんだなぁ」と納得してほしいところ。
同じ疑問を過去持ちましたが、以下のように解釈して解決しました。
正しいかどうかはわかりかねますが。
再生不良性貧血:
造血の場(骨髄内の環境)ではなく造血の素(造血幹細胞)がダメになっているので、髄外造血は来さない
骨髄線維症:
造血の場(骨髄内の環境)がダメになって造血の素(造血幹細胞)は正常(?)なので、髄外造血を来す(造血幹細胞がお引越しをする)
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