解決済 - 12.小児科

新生児肝炎について

新生児肝炎は間接Bilでなく直接Bilが優位に上昇する疾患です。ただ、イメージ的にはグルクロン酸抱合が障害されて間接Bilが優位になりそうなのですが、胆汁排泄が障害されて直接Bilが上昇するという事実の簡素な解釈モデルを教えていただけませんか?

回答1件

  • 2018小児科12.2「先天性胆道閉鎖症と新生児肝炎」の講義内では、穂澄先生は、炎症により、胆汁をうまく排泄できない、グルクロン酸抱合はできていることの方が多いとのことでした。
    一般に新生児肝炎の病因は不明です。胆汁うっ滞を認める症例で、Alagille病や遺伝性・代謝性・内分泌異常・感染(CMVなど)・薬剤性を否定した後に除外診断されます。故に新生児肝炎と診断した場合では、必ず胆汁うっ滞を認めます。
    直接Bilの上昇する解釈としては、新生児肝炎は胆汁うっ滞が先行して肝炎をきたした病態であると解釈すると覚えやすいかもしれません。また病理組織像では巨細胞性肝炎が多いようでして、類洞が圧迫されることも想像されます。
    病因は何であれ、胆管内圧が上昇するような病態では胆汁に排泄された抱合型ビリルビンが肝細胞内へ逆流し、このため血中直Bil濃度も上昇することになりますので直接Bil優位となるのだと思われます。
    http://www.jspghan.org/icterus/01/1-2-4.html

コメントを投稿する

ログインするとコメントを投稿することができます。

  • 関連トピック

    なし