※アプリ経由でいただいた質問です。
サルコイドーシスではIL-2が上昇するという事実とCD4陽性t細胞が増えるのでbalf中のCD4/CD8比が上昇する事実があるようなのですが、IL-2にはCD8陽性t細胞をCTLに分化させる作用もあるため、CD8の数が上昇し、CD4/CD8比の減少を認めてもよいのではないでしょうか。また、免疫学的機序としても細胞性免疫が幾分か関与している可能性はないのでしょうか。
https://www.nanbyou.or.jp/wp-content/uploads/upload_files/File/084-201704-kijyun.pdf
↑そもそもの診断基準に「気管支肺胞洗浄液のリンパ球比率上昇又はCD4/CD8比の上昇」が入っていますので、さすがにその逆は考えにくいのではないでしょうか。
ちなみに、成人T細胞白血病〈ATL〉の CD4/CD8高値(See 108A58-b)、こちらは肺胞洗浄液ではないのでしょうね。検体は末梢血でしょうか(See 87B92)。基準0.6〜2.9(See 102I75,111D34)とのことです。比較してみました。
■気管支肺胞洗浄液中のCD4/CD8比(基準1.5〜2.0)
高値:サルコイドーシス(時に3〜4以上になる),慢性ベリリウム肺,農夫肺,石綿肺,鳥関連過敏性肺炎,マイコプラズマ肺炎,肺結核など
低値:夏型過敏性肺炎,間質性肺炎(急性〜亜急性発症),塗装工肺,閉塞性細気管支炎,特発性非特異性間質性肺炎〈NISP〉,器質性肺炎〈COP〉,粟粒結核,HIV感染症,薬剤性肺胞炎など
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