解決済 110A38 05.感染症

骨折が治った後にガス壊疽?

解答は組織内ガスの所見から C. Perfrigens ガス壊疽でよいと思います。

質問は、発症のタイミング、または潜伏期間です。
問題の画像を見る限り骨折は治癒しているようですから少なくとも1か月程度は経過していると思います。
この状態で「誘因なく」(問題文より)、ガス壊疽が起こることなんてあるのでしょうか。
(糖尿病など易感染の状態だったとしても)

私のイメージとしては、ガス壊疽は外傷で嫌気性菌の可能性を考える必要があるところで、傷を縫ってしまい、
嫌気性菌が爆発的に増殖し、時に amputation が必要になるような急性の経過をたどるような理解です。
1,2日で発症するイメージです。

ちょっと考えられるのは芽胞として生き残っていたということくらいです。

回答2件

  • 外傷歴があるということなので,微量でも菌が存在していることは可能性として十分考えられます.
    そして,少しでも菌が残っていれば,本問題では糖尿病と慢性腎不全というダブルパンチで易感染性があるので
    何かしらのきっかけの増殖してしまうことは十分ありえると思います.

    • 6年です。
      臨床経過ですが、透析中の患者に発熱と悪寒戦慄があることから菌血症(血管内感染症)があり、それが下腿に飛んだ可能性も考えました(IEの化膿性脊椎炎や腸腰筋膿瘍のような)。

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  • 問題参照 110A38

    60歳の男性。左下腿痛を主訴に来院した。2日前から誘因なく左下腿痛が出現した。昨日から悪寒と戦慄が出現したため受診した。既往に左下腿骨骨折があり、糖尿病による慢性腎不全で5年前から透析を受けている。体温38.5℃。脈拍84/分、整。血圧130/70mmHg。左下腿に発赤、熱感および腫脹があり、軟部組織に握雪感を認める。赤沈70mm/1時間。血液所見:赤血球294万、Hb 7.7g/dL、白血球25,100(桿状核好中球7%、分葉核好中球72%、リンパ球6%、単球 14%)。プロカルシトニン3.0ng/mL(基準0.05未満)。CRP 31mg/dL。左下腿エックス線写真(A)と左下腿CT(B)とを別に示す。
    原因菌として最も考えられるのはどれか。
    • Aspergillus fumigatus
    • Brucella abortus
    • Clostridium perfringens
    • Mycobacterium tuberculosis
    • Pseudomonas aeruginosa
  • 関連トピック

    なし