解決済 - 07.循環器

EFの計算方法について

76歳の男性。全身倦怠感と呼吸困難とを主訴に来院した。心エコー検査の結果を示す。

心拍数:90/分
1回拍出量:43mL
左室拡張末期容積〈EDV〉:144mL
左室収縮末期容積〈ESV〉:102mL

この患者の左室駆出率〈Ejection fraction〉を求めよ。
ただし、小数点以下第1位を四捨五入すること。
解答:①②%

お忙しいところ、失礼致します。計算特講の講座の上記の予想問題についての質問です。

初心者の質問で大変恐縮なのですが、上記問題において、1回拍出量=ESD-ESDで42mlと計算することも出来ると思うのですが、この値を使ってはいけない理由をご存知の方が居ましたら教えて頂きたいです。(42mlを計算に使うとEF=29%となってしまい、答えとズレます、、、)
また、与えられている1回拍出量と上記の式で導ける1回拍出量に差が出てしまう理由もご存知の方が居ましたら教えて頂きたいです。

よろしくお願い申し上げます。

回答4件

  • たとえば実際は144.4と101.5だったのかもしれません。
    これが四捨五入されて、144と102と表記されているとしましょう。
    しかし、厳密な差分をとると、144.4−101.5=42.9となり、約43となります。
    ゆえに1回拍出量=ESD-ESDで42mLと計算することも出来るっちゃできるのですが、よりダイレクトに与えられている数値の方が正確性が高いので本問では43を採用すべきに思います。

    コピーした原稿をさらに10回くらいコピーすると、書いてある内容は同じでも文字が汚く見にくくなりますね?
    原本の原稿と、10回コピーした原稿、どちらを読みたいか、というとキレイな原本です。
    微妙なたとえかもしれませんがw、今回も原本の値が43、コピー後の値が42っていうイメージです。

    • お忙しい中、回答ありがとうございました。
      素直に与えられた数値のほうを用いて本番も計算したいと思います。

  • 私もほずみ先生のように、有効数字の問題で釈明するのがもっともそれらしいと思ったのですが、
    別の視点から次の様に考えましたがいかがでしょうか?

    「EDV-ESV=EFと直ちに言えない場合が存在する。」
    →例えば、MRの様な逆流が存在する場合は、EDVでフル充満された血液の大部分はAoの方に流れ込みますが、幾らかは左房に逆流してしまい、全体としてうまく駆出できていない可能性がありうるかと思います。
    (この場合、EDV-ESV>>EFとなるのかもしれません。)
    →ということで、この問題では、「EDV-ESV≠EFとなりうることも現実世界では多々あり、(おそらく、心血管系の現象なので厳密な計算には流体力学も関係するのでしょう)今回は紛らわしい値で、どちらを使うかを試している。」という問題製作者の意図があるのかな、と思いながらEFを分子におきました。

    結果として、ほずみ先生がおっしゃる様に正確性が高く、原本のEFを使うべきという意見には完全に同意します。
    ノットイコールになる理由として逆流や複雑な左心系での対流などがあるのかなぁ、という個人的な解釈を述べました。

    もし何かの考えを進めることになれば嬉しいです。

    • 勉強になりました。ありがとうございます!

コメントを投稿する

ログインするとコメントを投稿することができます。

  • 関連トピック

    なし