解決済 109I57 01.腎

109I57の病態

109I57
NSAIDs投与後,全身に認める播種状の紅斑性丘疹,両側の肩関節,肘関節および膝関節に疼痛と腫脹はNSAIDsに対するアレルギーと考えて良いですか?

回答1件

  • 初めまして。
    質問にありました症状は全て間質性腎炎の症状の一環であると思われます。
    間質性腎炎の発症機序は実はまだ解明されていないようです。
    間質性腎炎ではIgEが上昇しますが、この症例でもわかる通り、症状は内服から12日後であり、即時型のⅠ型アレルギーとも様子が異なります。
    一般的にはなんらかの免疫学的機序が関与しているとだけ言われていますが、ご指摘にあったように、Ⅰ〜Ⅳ型のアレルギーが混合した病態として覚えておくと良いかもしれません。
    以下参考にして下さい。https://www.info.pmda.go.jp/juutoku/file/jfm0706009.pdf

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  • 問題参照 109I57

    58歳の男性。発熱、皮疹および関節痛を主訴に来院した。14日前に急性腰痛症のため自宅近くの診療所で非ステロイド性抗炎症薬を処方され服用していた。2日前から発熱、皮疹および関節痛が出現し増悪してきたため受診した。既往歴に特記すべきことはない。体温37.3℃、脈拍84/分、整。血圧138/86mmHg。全身に紅斑性丘疹を播種状に認める。両側の肩関節、肘関節および膝関節に疼痛と腫脹とを認める。尿所見:蛋白(±)、糖(−)、潜血(±)、沈渣に赤血球1〜4/1視野、白血球5〜9/1視野。β2-マイクログロブリン54,630μg/L(基準200以下)。血液所見:赤血球350万、Hb 10.8g/dL、Ht 32%、白血球9,600(分葉核好中球49%、好酸球24%、好塩基球1%、単球1%、リンパ球25%)、血小板34万。血液生化学所見:総蛋白7.0g/dL、アルブミン3.8g/dL、IgG 1,410mg/dL(基準960〜1,960)、IgA 200mg/dL(基準110〜410)、IgE 320IU/mL(基準250未満)、尿素窒素24mg/dL、クレアチニン1.6mg/dL、HbA1c 5.4%(基準4.6〜6.2)。腎生検のPAS染色標本を別に示す。蛍光抗体法では糸球体に免疫グロブリンの沈着を認めない。
    診断はどれか。
    • a 悪性腎硬化症
    • b 急性間質性腎炎
    • c 紫斑病性腎炎
    • d 糖尿病腎症
    • e 膜性腎症
  • 関連トピック

    なし