解決済 110D26 02.内分泌代謝

原発性アルドステロン症

この問題で血中ナトリウムが高値となっていないのはなぜでしょうか。
低カリウム血症による腎性尿崩症も伴っており、ナトリウム値が上がらないのは不自然に感じます。
アルドステロン症だからといって必ずしも上がるわけではないのか、この問題では何か別の病態があるのか教えていただけると幸いです。

回答3件

  • アルドステロン症においても ナトリウム濃度は 正常~軽度上昇 のことが多いのは知っておいても良いでしょう

    ソースがあるわけではないのですが、初学者の理解程度のものとして、参考程度にご覧ください

    理由①
    腎臓のナトリウム濃度調節機能はとても優れている
    ネフロンの構造の中でも 特定の部分だけでなく 様々なところで出入りします
    腎機能がやられてもここは保たれやすいです
    新生児の未熟な腎臓でもこの点では成人の腎臓と遜色ありません

    理由②
    ナトリウムは水を引き込む作用がある
    結果として ナトリウムの量(濃度ではない)が体内において増えたとしても その分水を引き込むので 濃度としてはそれほど増えたように見えません
    したがって さほど上昇しないナトリウム濃度とは違い 血圧が上昇する「高血圧」という症候は比較的多く出現することになります
    水が引き込まれてるから当たり前ですね

    • ありがとうございました!

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  • 問題参照 110D26

    48歳の男性。多尿と血圧上昇とを主訴に来院した。最近、夜間に尿が多く出るようになり、その都度、水をたくさん飲んでいる。家庭血圧も上昇してきたため受診した。2年前に人間ドックで副腎腫瘤を指摘されたがそのままにしていた。家族歴に特記すべきことはない。身長170cm、体重65kg。脈拍68/分、整。血圧172/90mmHg。尿所見:比重1.002、蛋白(―)、糖(±)。血液所見:赤血球460万、Hb 13.7g/dL、Ht 42%、白血球5,400、血小板26万。血液生化学所見:クレアチニン0.8mg/dL、血糖145mg/dL、HbA1c 6.2%(基準4.6〜6.2)、Na 143mEq/L、K 3.1mEq/L、Cl 101mEq/L。腹部造影CTを別に示す。
    次に行うべき検査はどれか。
    • a 血漿バソプレシン定量
    • b 75g経口ブドウ糖負荷試験
    • c 血漿ACTH・コルチゾール定量
    • d 血漿レニン活性・アルドステロン定量
    • e 尿中メタネフリン・ノルメタネフリン定量
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