解決済 106I70 07.循環器 12.小児科

II音の分裂

解説にはASDなどを疑い肺動脈弁領域の音を聴く、と書いてあるのですが、生理的にも吸気と呼気でII音は分裂しますし、奇異性分裂や病的分裂なども考えると肺動脈弁関連以外の他の疾患も十分考えられると思ったのですが、なぜ肺動脈弁に限定できるのでしょうか。

回答3件

  • 私もスッキリとは解答できませんでした。学校健診で指摘(これまで大きな症状なさそう?)、現在チアノーゼなし、II音のおそらく固定性分裂、という情報からASD→相対的PS→収縮期雑音が一番考えやすいかとは思います。ただ生理的な雑音や他の疾患の可能性は否定できないとも思います。

  • 質問者さんは呼気時も吸気時も生理的なⅡ音分裂があると仰っていますが、呼気時に実際に生理的な分裂が聞き取れるかと言えばそうではありません。
    呼気時のⅡaとⅡpの間隔は非常に短く、人間の聴覚では別々の音と認識できません。

    したがって呼気、吸気双方でⅡ音の分裂が聴取できる時点でASDを原因とする固定性分裂か、PSや右脚ブロックを原因とする病的分裂が疑われます。

    右脚ブロックでは雑音は生じないので、収縮期雑音が機能的なもの以外であるとすればASDからの相対的PSまたはPSを疑って聴きにに行くべきなので肺動脈弁領域を選べばいいということになります。

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  • 問題参照 106I70

    7歳の男児。学校の健康診断で心雑音を指摘されたため来院した。チアノーゼを認めない。胸部聴診上、吸気時と呼気時とでII音が分裂し、収縮期雑音を聴取する。
    これらの所見の聴診に最も適した部位はどれか。
    • a 左鎖骨上窩
    • b 胸骨右縁第2肋間
    • c 胸骨左縁第2肋間
    • d 胸骨左縁第5肋間
    • e 左鎖骨中線上第5肋間
  • 関連トピック

    なし