いつもお世話になっております。
本問でAを否定する際に、飲酒量を根拠になさっていました(105C13でも同様の解説がなされていました)が、そもそも飲酒は冠動脈リスク因子でないという説明がより正確ではないでしょうか? 虚血性心疾患の一次予防ガイドラインでも、飲酒は日本人にとって必ずしも冠動脈リスク因子でないとしています。
重箱の隅かもしれませんが、今後も冠動脈リスク因子は試験で問われうることを考えると、国試的には飲酒をリスク因子とすべきなのかハッキリさせておいたほうが安心だなと思い投稿させていただきました。(余談ですが、私の学校の進級試験では飲酒が冠動脈リスク因子でないという知識を要する問題がよく出題されます)
https://www.j-circ.or.jp/cms/wp-content/uploads/2021/03/JCS2021_Makita.pdf
https://www.j-circ.or.jp/old/guideline/pdf/JCS2012_shimamoto_h.pdf
↑「酒」でPDF内検索してください。
飲酒過多はアウトです。
本日返答させていただいた他2つの問題にも通ずるところのある根幹的思考であり、なかなか文章で分かってもらえるところでもない気もするのですが、まぁ肩の力を抜いて読んでもらえれば幸いです。
国試の正答は1つなのですが、それに対するアプローチのスタイルにはさまざまあります。
僕はこの仕事を初めて以来ずっと「受験生の目線に立って講義する」ことをモットーにしています。
国試が出題された後、厚労省の公式解答も手に入り、落ち着いた部屋でコーヒーでも飲みながら、インターネットにもつながって万全に調べられる環境下で各種ガイドラインを読み込みやっと導ける厳格な解説には正直あまり価値が無いと思っています。
なぜならそういう解説はむしろ簡単に入手できるためです。
また、試験本番での再現性がなく、死ぬほど知識量が多くて到底覚えきれない医学部の勉強の荒波を乗り越えていくためには「知識を増やす」という作業自体が自分の首を絞める事になるためです。
むしろ知識は減らし、最低限の内容から正答を導くというアプローチが必須です。
そしてこれこそ、世の中に参考書や問題集、ビデオ講義が溢れている中、受講生の方がわざわざmedu4を受講してくださる理由だと思います。
本問であれば「飲酒は冠危険因子か?」を断言せずに、正答を導くところがむしろポイントと考えます。
さらに言ってしまえば、例えば「飲酒は日本酒5合/日を10年間」という問題でaがバツになったら炎上します。そうした出題は(意地悪な模試や学内試験ならまだしも)国試では考えにくいです。
medu4の講座をみる→気になってあれこれ調べる→他文献と比較し違いが気になる→あれこれ気をもむ、というパターンで時間や労力を消耗してしまう方が稀にいるのですが、(もちろん悪いとはいいませんが!)上記趣旨を考え、適宜自分にしっくり来るものを選べばそれで十分だと思います。完璧主義を求めても、到底完璧は無理です。
medu4講座内容だけで、2021年2月に行われた115回国試は91%の問題が解けました。これはあれこれ他の書籍やらで調べ物をしなくても、CBTも国試もmedu4講座だけで確実に受かることを意味します。
信じてついてきていただければ幸いです。
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