108I66 前半の 無痛性弾性硬のリンパ節腫脹 等々の記述からは 悪性リンパ腫 (stage ⅢA) も鑑別に上がると思います。悪性リンパ腫が骨髄に浸潤したり、血中に出て来たという可能性はないのでしょうか。宜しくお願い申し上げます。
確かに、骨髄浸潤を伴う悪性リンパ腫であれば、State4A が鑑別にあがります。全文を見ると末梢血に異常細胞を多数認め、リンパ節腫大は1cm程度で小さいため、病気の主座は、末梢血にあること、表面抗原の組み合わせ(特にCD23)からCLLと言えます。
ご指摘の通り、悪性リンパ腫は、表面抗原の記載がない状況なら鑑別に挙がります。その場合は、リンパ節生検での診断を考慮しますので、腫れてきて生検できる大きさ(2-3cm)になるまで経過観察をする場合が多いと思います。
リンパ節腫脹の所見が詳しめに記載されているため 目立っているものの、実際は1cm以下と小さく、また表面抗原など総合的に判断すると、CLLとの診断は難しくないですね。ありがとうございました。
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