2点質問させていただきます。
(その1)
解剖のところで、直腸はRs、Ra、Rbに分けられると説明されていましたが、血管の解剖ではこの分け方ではなく、上直腸(IMA支配)と中・下直腸(内腸骨動脈支配)という別の分け方による説明でした。5.6(大腸癌)のページの記載も併せて考えると、この2つは、
「RsとRaが上直腸に相当し、ここが概ねIMA支配」
「Rbが中直腸と下直腸に相当し、ここが概ね内腸骨動脈支配」
と理解すると矛盾がないように思われるのですが、このような解釈であっているのでしょうか。
(その2)
6.1(痔核)で、「上直腸静脈叢はIMAとIMVが関係している(したがって内痔核は3、7、11時方向に好発する)」との説明がありました。てっきり「上直腸静脈叢は歯状線のすぐ上 = Rb = 主に内腸骨動静脈が関係しているのだろう」と思ってしまったのですが、なぜ上直腸静脈叢には内腸骨動静脈ではなく、IMAやIMVのほうが主に関係しているということになるのでしょうか。
どなたかわかる方がいらっしゃいましたら、よろしくお願いいたします。
血管の解剖と直腸部位の解剖はそもそも別概念なので、ご指摘のように大まかな対応関係はあっても、完全にピッタリ一致させて考えることは難しいですし、その意義も乏しいかと思います。個人差の問題もあります。
問題として問われやすいポイントを適宜説明できるような手段を持っておけば十分なのだと私は考えます。
穂澄先生、お忙しいところご回答いただきありがとうございました。
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