以下、『栄養特講』の補充問題です。講義内で「フォーラムに載せておいた」とお書きした話。
13年周期(?)ですので、そろそろ? ......冗談です。ま、興味のある方はチェックしておきましょう。
98G-70
体重減少がみられないのはどれか。
a クワシオルコール
b 神経性食思不振症
c 甲状腺機能低下症
d 覚醒剤中毒
e 寄生虫症
85D-50
キャッサバを主食としている発展途上国において多発する次のような栄養障害の病態がある。生後12か月ころから発育不艮が著明になり、四肢や顔面に浮腫が発生する。脂肪肝のため肝腫大を来たし、腹部が出っ張った体型になる。毛髪はもろく折れやすくなり、皮膚炎も発生する。しばしば下痢を起こす。知的発達の障害があり環境の変化に無関心になる。
最も考えられる病態はどれか。
a クアシオルコル〈kwashiorkor〉
b マラスムス〈marasmus〉
c ビタミンA欠乏症
d ペラグラ〈pellagra〉
e スプルー〈sprue〉
98G-70
クアシオルコルでは腹水等水がたまるも、栄養失調により体重減少あり。貯水の影響が強いケースでは体重増加をみることもあるようだが、最適解ではなさそうなので正答とはしない。
甲状腺機能低下症は体重増加しやすいため、cが明らかな正解。
85D-50
正解はa。クワシオルコルの臨床像です。
クワシオルコルとマラスムスについては実際に目でみるのが早いでしょう。
以下、帝京大学のサイトにリンクを貼らせてもらいます。
http://www.med.teikyo-u.ac.jp/~dangan/DATABANK/BodyCon/bodycon03.htm
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