解決済 110A46 03.血液

赤芽球癆では白血球数と血小板数は正常と言われてますが...

赤芽球癆でも鉄欠乏性貧血の時と同様に、赤血球減少に伴う造血幹細胞へのフィードバックにより血小板数が微増すると考えるのが自然な気がしますが、血小板数は正常と考えるべきなのでしょうか。

回答2件

  • 『あたらしい内科外科③血液』の鉄欠乏性貧血のところでも講義内で言及した覚えがありますが、「赤血球減少に伴う造血幹細胞へのフィードバックにより血小板数が微増する」のは鉄欠乏性貧血くらいと考えてしまってよいと思います。
    むろん赤芽球癆など他の病態でみられる可能性もありますが、みられないことが多いです。

    血液疾患の指標は特異度の高いもの、低いもの、まちまちです。
    そのため個人的には、各疾患に特異度の高いものを確実に押さえ、個人差の大きいものや不定のものについては「そんなこともあるか」くらいで納得するようにしています。

    • ご返信ありがとうございます。
      ふとした疑問だったのですが、穂澄先生の考え方を聞くことができ、すっきりしました。

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  • 問題参照 110A46

    3歳の男児。顔色不良を主訴に来院した。2日前に38℃台の発熱があったが1日で解熱した。昨日の夕方からぐずることが多くなった。今朝になり顔色不良に気付かれ受診した。保育園で伝染性紅斑が流行しているとのことであった。意識は清明。体温37.8℃。脈拍148/分、整。血圧94/56mmHg。皮膚は蒼白。眼瞼結膜は貧血様である。眼球結膜に軽度黄染を認める。口腔内粘膜は蒼白である。咽頭に発赤を認めない。頸部リンパ節を触知しない。胸部の聴診で胸骨左縁にII/VIの収縮期雑音を認める。呼吸音に異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝を触知しない。 脾を左肋骨弓下に3cm触知する。血液所見:赤血球120万、Hb 3.6g/dL、Ht 12%、網赤血球0%、白血球3,800、血小板18万、PT 72%(基準80〜120)。血液生化学所見:総蛋白6.4g/dL、アルブミン4.0g/dL、総ビリルビン3.9mg/dL、直接ビリルビン 0.8mg/dL、AST 29U/L、ALT 14U/L、LD 432U/L(基準176〜353)、尿酸4.2mg/dL。免疫血清学所見:CRP 0.3mg/dL、直接Coombs試験陰性。胸部エックス線写真で明らかな浸潤影はなく、心胸郭比52%である。
    考えられる疾患はどれか。
    • a 鉄欠乏性貧血
    • b 再生不良性貧血
    • c 遺伝性球状赤血球症
    • d 発作性夜間血色素尿症
    • e 自己免疫性溶血性貧血
  • 関連トピック

    なし