解決済 - 07.循環器

究極MAP循環器②の拡張型心筋症〈DCM 〉に関しまして

究極MAPの拡張型心筋症の個所に関して質問がございます。

究極MAPに、『薬物中毒は心移植の移植適応なし』とありますが、この時の薬物とはどのような薬剤を指すのでしょうか。

覚醒剤などの違法薬物中毒が拡張型心筋症の原因となる、という考え方であっていますでしょうか。

また、アドリアマイシンにより生じた拡張型心筋症は、移植の適応となるのか疑問に思い質問いたしました。

よろしくお願いいたします。

回答4件

  • 循環器ガイドラインによりますと、二次性拡張型心筋症の原因として、心毒性物質の項にはアルコール、銅、鉄、鉛、コバルト、水銀、抗癌剤、NSAIDs、麻酔薬、抗ウイルス薬などが記載されております。

    109A5の解説にある通り、薬物中毒による心筋症は予後が読めず、回復の可能性もあるため適応から外れます(移植はリスクが大きく、移植せずに済むなら移植はしない、というスタンスです)。よって、覚醒剤など特定のものというよりは、その薬物の効果が消えたら心筋の回復が見込める場合に適応とはならない、と考えてはどうでしょうか。
    更に追記しますと、心移植の適応には「心臓以外の臓器は予後を左右しない」こと、服薬管理を自身で行え禁酒禁煙を守れることが大前提となります(精神疾患患者は適応から外れます)。違法薬物中毒の場合はもちろんこれらの前提が合致しないため適応にならないと存じます。
    アドリアマイシンなど薬剤性の心筋症については、その回復の判断に十分時間をかけること、とガイドラインに記載されており、また、レシピエントの原疾患を記載した表にも薬剤性の方がいらっしゃることから、時間をかけても回復が見込めない場合には移植の適応になるのだと思います。
    こちらの循環器学会のガイドライン16-17ページをご参照下さい。

    • お返事ありがとうございます。

      ということは、アドリアマイシンに関しましては、使用後、(悪性腫瘍など)基礎疾患が改善し、十分な心筋症に対するフォローを行っても改善が見られなかった場合には、移植を考慮することもありえる、というとらえ方であっていますでしょうか。

    • はい、そのような考え方でよいかと存じます。

    • 詳しく教えて頂きありがとうございます。
      スッキリと分かりました!

      ありがとうございました。

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