いつもお世話になっています。
結核による皮膚病変は真性皮膚結核と結核疹に分けられると思います。
真性皮膚結核は皮膚に直接結核菌が病巣を作るものなので、皮膚から結核菌が検出され、病理でも乾酪性肉芽種が認められることは納得できます。一方で、結核疹では、結核感染に対するアレルギー反応であるのに、何故乾酪性肉芽種を起こしている理由が分かりません。
また、結節性紅斑の原因の1つに結核がありますが、皮膚の病理では、この場合乾酪性肉芽種などは認められないのでしょうか?
よろしくお願いします
肉芽腫は免疫・アレルギー反応の産物です。
アレルギー反応でみられても矛盾はありません。
返信ありがとうございます。
さらに質問なのですが、結節性紅斑は真性皮膚結核、結核疹のどちらに分類されるのでしょうか?
また、101G08の皮膚生検の画像は乾酪性肉芽腫を呈しています。結節性紅斑の結核によるアレルギーの場合も同様の病理所見ならば、結節性紅斑と(Bazin)硬結性紅斑の鑑別はどうするのでしょうか?
度重なる質問で申し訳ないですが、よろしくお願いします。
肉眼所見が結節性紅斑ではないです。
自潰して一部潰瘍を形成しているように見えます。
結節性紅斑は純粋に脂肪織隔壁の炎症なので表皮は保たれこのような肉眼所見にはならないかと。
提示された組織は乾酪壊死を示すのみであり、真性皮膚結核かアレルギー反応かは培養の結果を見るのが本質的かと思います。
結節性紅斑は脂肪織隔壁の炎症像を表した総称であり、各疾患がその病理像を呈することはあってもいずれかの疾患に分類されるものではないです。
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