敗血症性ショック、アナフィラキシーショック、神経原性ショックの3種のショック(まとめて血管原性ショックとも呼ばれます)では血管が拡張することでショックとなります。
ただし、アナフィラキシーショックでは血管透過性が亢進することで、循環血液量が減少する側面もあるため末梢まで暖かい血が行き届かずにwarmになりません。
また神経原性ショックでは徐脈になるため心拍出量が維持できないので、こちらもwarmになりません。
なので(少なくとも国試の問題上では)ショックの鑑別において体温が高ければ敗血症性ショックを考えればよいかと思われます。
究極マップを見ていたら、このことについて穂澄先生が少し言及されていましたので追記します。
敗血症性ショックのwarmがとても有名ですが、バズこうきさんがおっしゃるようにアナフィラキシー、神経原生でもwarmになることはあるようです。
「warmにならない」という回答は少し言い過ぎかもしれません。
ハイポマン、いつもありがとうございます。
おっしゃるように、『warmときたら敗血症性』がまず第一に覚えるべき知識です。
が、どこかの大学の卒試で「実は神経原性とアナフィラキシーでもwarmとなることがあるよ〜ん」みたいな問題が出てました。とはいえこの話は血管拡張する、という病態から迫れば十分で、あえて暗記すべきほどの知識とは思えません。
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