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蛋白選択性について

あたらしいシリーズ2018 腎臓のテキストのP48で
蛋白選択性は高いのと、
※尿蛋白選択性=IgGクリアランス➗トランスフェリンクリアランス
が小さくなるのがよくわかりません。

クリアランスとは、もれてしまう、というイメージでいいですか?

回答3件

  • ご質問されているのは微小変化型ネフローゼ症候群のことでしょうか。

    腎の外側(皮質)にある糸球体から、尿細管に物質がこし出されるまでの間には、①基底膜によるサイズバリアと、②糸球体上皮細胞が出すたこ足細胞によるチャージバリアがあります。

    ①サイズバリアは、こし出される物質の大きさを調整します。サイズバリアが働いておれば、一定の大きさの穴をくぐり抜ける小さい物質のみこし出され、小さい物質が選ばれて出ているということから、選択性が高いと言います。この時、分子量の大きいIgGはこし出されず、IgGクリアランスが小さくなり、分数を考えると尿蛋白選択性を示す指標は小さいと言えます。
    指標に関しては国試の過去問にあまり出ていませんので、選択性が高いと記憶されるのがいいと思います。

    ②チャージバリアはマイナスの電荷を持っており、アルブミンなどのマイナスの電荷を持った物質がやってくると反発して、こし出されないようにします。

    微小変化型ネフローゼ症候群の場合、前者のサイズバリアは正常に機能し、上の①に記載した通りの選択性となりますが、後者のチャージバリアが機能しません。チャージバリアの機能障害によりアルブミン尿が出ます。

    分かりにくい説明で申し訳ありません。クリアランスのイメージの説明や巣状分節性糸球体硬化症との違いなど、他の方追記訂正をお願い致します。

  • すでに解決済みとなっておりますが、クリアランスのイメージについて説明させていただければと思います。
    誤りがあったりもっと適切な説明があれば追記等お願い致します。

    さて、クリアランスと聞くと腎のことばかり思い浮かびがちですが、呼吸器でも気道クリアランスというのがあることをご存じでしょうか。気道クリアランスというのは杯細胞の産生する粘液や線毛上皮細胞の線毛運動により気管から異物を排出する能力を指します。
    私としては、クリアランスという言葉自体にはプラスの意味もマイナスの意味も無く、何らかの物質をどれだけ除去できるかという指標なのだと捉えております。

    蛋白選択性が高い場合、分子量が大きなタンパク質は糸球体を通ることができません。つまり、IgGは糸球体を通ることができないため除去されず、糸球体のIgGクリアランスは小さい(低い)と言えると思います。有り体に言えば糸球体ではIgGの除去能力が低いという感じでしょうか。

    蛋白選択性が低い場合、例えば糸球体係蹄壁に異常が見られるような場合には分子量が大きいタンパク質でも糸球体を通ることができてしまいます。つまり、生体的にはマイナスなのでしょうが、このとき糸球体のIgGの除去能力は高まっておりクリアランスとしては大きい(高い)と考えられます。

    IgGとトランスフェリンのクリアランス比が小さくなることについては相対的に考えるべきではないでしょうか。
    もちろんトランスフェリンも通りやすくなるとは思いますが、正常でもそこそこ通れていたトランスフェリンよりも今まで通れなかったIgGが通れるようになってしまったことの方がクリアランス比への寄与は大きいはずで、このことがクリアランス比が小さくなることの直接の原因だと考えます。

    サイズバリアを構成するのは糸球体の係蹄壁(基底膜)と足細胞(上皮細胞)の両者です。足細胞は足突起という突起を係蹄壁に伸ばしており、この突起と突起の間の間隔が糸球体を通れるタンパク質の大きさを決定します。

    微少変化群は足突起癒合が特徴ですが、足突起が癒合するだけでは癒合した場所を蛋白が通れなくなるだけであり、癒合していない場所は普通に今まで通りなのでサイズバリアは破綻しません。

    巣状分節性糸球体硬化症は上皮細胞そのものが障害される病態で、足突起の消失が見られます。このため消失した部分では足突起同士の間隔が広がりますのでより大きなタンパク質が通れるようになってしまいます。

    私は以上のように理解しております。

  • Haku96様
    私は1人目の回答者です。わかりやすく加筆、修正頂き、有難うございます。私自信も理解を深めることが出来ました。質問募集が終了している中でも記載頂き、感謝致します。

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