僧帽弁狭窄の講義中にある、前収縮期雑音についての解説を「拡張期末期に心房に残った血を心室に押し出すために、収縮する際の音。僧帽弁狭窄症などでは、心房に残る血液量が多いためこの音が亢進されて聴こえるようになる」と解釈しました。今までこれはIV音の仕組みだと理解していたのですが、この2つの鳴る仕組みの違いを教えていただきたいです。
これを読んで私も気になったので、調べてみました。
MSの前収縮期雑音は心房収縮期に拡張期雑音が増強するというもので、イメージとしては拡張期ランブルの延長として考えるといいかもしれません。つまり、これは狭くなったM弁を、心房収縮による血が流れる音です。
Ⅳ音は、圧負荷に対応するために左房が頑張って収縮するときの(それによって左室壁が振動するときの)音です。
これらのことから、MSの前収縮期雑音は血が流れるときの雑音、Ⅳ音は左房の収縮による振動、といえるかもしれません。
そもそも、心音は弁の開閉によって生じる一過性の短い音で,心雑音は血液の乱流による雑音、というのが定義でしたから、言われてみればその通りだなという感じですが、、
よくわかりました。ありがとうこざいます。
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