解説を読ませて頂きましたが、この問題で鎖肛をルールアウトできる理由が分かりません。
鎖肛でもmultiple bubble signが見られても良いような気がするのですが、誤りでしょうか?
確かに元の解説は書いてあるその通りですが、肛門の視診してないだけかもしれないので何とも言えないのでは?という意見には同意です。
画像所見ですが、鎖肛の単純レントゲンは見つかりませんでした。
そこで鎖肛に近い病態(=肛門近辺の閉塞)としてヒルシュスプリング病に置き換えて考えました。
この場合mega colon signに代表される様に閉塞手前で圧が上がって管が膨らんでしまいます。
同じ要領で鎖肛でもmultiple bubble signにはならないのでは?と考えました。
multiple bubble signは小腸の様に蛇行した柔らかい管に、閉塞しかかった部位が多発しているため生じていると考えます。そういった点からも鎖肛とは少し違うかなと考えます。
鎖肛の立位のレントゲンがあれば解決するのですが。。。
簡単に画像が見つからないというのは、それだけ鎖肛の診断は視診⇨倒立レントゲンという流れが臨床上一般的である事の裏返しでもあるのでしょうか。
参考までにしてみてください。
鎖肛のXrayです
日本語ではほとんどの医学系画像は乏しいので、英語での検索がオススメです。
anal atresia Xrayで検索してみました。
ですが、とてもmultiple bubble signと似ている気がします。。。
https://www.google.co.jp/search?biw=1288&bih=709&tbm=isch&sa=1&ei=W1jVW9PIIsjb8QX0jSo&q=anal+atresia+Xray&oq=anal+atresia+Xray&gs_l=img.3...3398.6372.0.6678.9.7.2.0.0.0.159.609.6j1.7.0....0...1c.1.64.img..0.0.0....0.tblhZQGp-1s#imgrc=aEsGUJDDSbK2aM:
お二方ともありがとうございます。
やはりどうしても似ているような気がしてしまいます。。。
どなたかお分かりの方がいらっしゃいましたら補足お願いいたします。
niveau = bubble signというのが違和感を感じました(niveauとbubble signは異なる所見だと自分は認識していました)。
niveauは小腸型腸閉塞の古典的なX線所見なので(この問題でも小腸閉鎖症が解答)、鎖肛ではガス像は認められてもniveauは認められにくい(典型的な所見ではない)ということなのではないかと思います
小腸イレウスでも大腸イレウスでもニボーは見られると思っていました。
その上での鑑別として、X線では、小腸であればケルクリングヒダが、大腸であればハウストラが見られると理解していたのですが、誤りでしょうか?
大腸閉塞でも二ボーが見られてもいいと思います。ケルクリングひだやハウストラについて自分もその理解です。
あとはハイポマンさんが回答しているように、もし鎖肛であれば視診で診断が決まり、病型診断のために倒立位で側面Xpやエコーなどをするという流れになるはずなので、問題文の流れから、小腸閉鎖という選択肢よりも鎖肛が「最も考えられる」とは言えない気がします。視診をしないまま画像所見から診断を考えるとなると鎖肛も可能性がないとは言えないと思いますが、それは現実的ではないかな、という印象です。
ありがとうございます。
やはり最終的には、臨床像から判断するしかなさそうですね。
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