肝胆膵の講義を拝見させていただきました。
国試の96B36の問題について質問させていただきます。
分岐鎖アミノ酸製剤の投与はタンパク質の成分となり血中アンモニアの低下には繋がらないとおっしゃっていました。
参考書等みると肝硬変、肝性脳症の治療として分岐鎖アミノ酸が含まれており、又、文献等検索すると高アンモニア血症の治療としてBCAA高含有の輸液があるとありました。
疑問に思った点がBCAAを投与する事で①アンモニアが上昇するのと、②Fisher比を正常に戻す事で、脳への芳香族アミノ酸を移行を阻害することは①.②どちらを優先で考えたらよろしいのでしょうか?
また参考書にはBCAAは筋肉でのアンモニアの処理を促進するとあり、筋肉でアンモニア処理することで血中のアンモニアは低下しないのでしょうか?
分岐鎖アミノ酸製剤は100回以降に当て馬的選択肢を除くと、出題がありません。
90回台以前では肝硬変に利用する際に正答となったこともありますが、現在ではそこまで対策不要かと思われます。
ご質問の内容につきましては、アンモニアが上昇してもBCAAが筋で処理し、かつFisher比は正常に近づくため、肝硬変で利用できることの理由となるかと存じます。
が、96B-36では正答扱いされておらず、選択肢との兼ね合いで難しいところのようです。
ログインするとコメントを投稿することができます。