お世話になっております。
輸液特講を拝見して不思議に思ったのですが、肝硬変の際(例えば112D43)は血圧も正常であることから細胞内液が不足していると考えそれを補う輸液をする、と考えていました。ですが今回の問題では血圧は高く腹水もあるにもかかわらずアルブミン製剤で血管内に水を引こうとしています。これはなぜなのでしょうか?
利尿薬と併用することが問題文にあるからでしょうか?
稚拙な文章で申し訳ありませんが、よろしくお願いいたします。
質問拝見いたしました。
112D43では, 主訴で「食事が取れなくなったため受診した.」
また設問分直前で「経口摂取できないため」と書かれており,
この主治医は栄養状態がわるかったことを危惧しているのだな…と出題者の意図を読み取る必要があるかと思います。
血圧が正常だから細胞内輸液するというのは, この患者では結果的にそうなっているだけに過ぎない, 因果関係はないと思います。
むしろ間質に水がNaごと居座ってることが腹水などから読み取れますので, その分細胞内液が減っているのかな?と思考しなければなりません。
もし112D43の患者の血圧がもっと低かったら, 細胞内にも, 血管内にもいくように, 輸液選択されるのではないかと私は考えます。
100C9の症例では, 前問100C8からも分かるように, 溜まっている腹水を体外に排出したいという問題の流れです。
112D43の解説が参考になるかと思いますが,
資産で例えるならば, 不動産の如く流動性のない資産から流動性を持たせ,
今回であれば, 血管内に投資させ, お金を移動させたい(体外に出したい)のが100C9の症例であると思います。
そうなると膠質浸透圧を上げ血管内に水を引き込んでくるアルブミン投与
および水排泄の促進のための利尿薬の選択となってくるのではないでしょうか。
ただしアルブミン投与時には常に心機能に問題がないかを確認する必要はあるかと思います。
「利尿薬とともに投与する」というのはレトロスペクティブに見ると, 「この主治医は体外に水を出したいのだな…」とヒントとして捉えることができると思います。
私もmedu4の特講を受けての考察なので, 何か気になる点があればご指摘ください。
私も本番でこういう輸液の問題が出たら厄介だなと思います。
自分も主訴を確認することを徹底したいと思います。
がんばりましょう!
ログインするとコメントを投稿することができます。