当該問題では溶血性尿毒症で血小板が破壊される、という内容が正答となりました。
穂積先生も解説では厳密には破壊ではなく血栓形成による消耗だ、と仰っていますが、血小板は血管内皮に沈着するなど血栓形成に関わり消耗する事実に加えて、そこを通過するrbcや血小板が破壊される事による減少もあると学習した記憶があります。
なので厳密に言って血小板が消耗もするし、破壊もされるというのが事実だと思っているのですがこの分野に詳しい方の意見を伺いたいです。
本病態での血小板減少の原因を消耗と破壊とで天秤にかけると、圧倒的に前者かと思います。
どんな病態にもさまざまなファクターが関与しているため、細かく掘り下げると何かしらの関係性が見いだせてしまうものです。
事実、僕自身、昔の講座ではこの問題をkenteaさんがお示しくださったように解説したこともありました。
が、そうして無理やり解説をしたところで、本当に覚えるべき事実はそこではないわけで、不用意に受講生を混乱させる必要はないのかな、という結論に今は至っています。
なお、「細かく掘り下げると何かしらの関係性が見いだせてしまう」という事実を逆手に取って、いろいろな病態の暗記に応用するのはアリです。似た疾患同士の共通点からセットで覚えてしまうと記憶がはかどりますよね。
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