引用:
まず、無月経は生理的無月経(閉経後、妊娠、産褥期における無月経)と病的な無月経に分類する事ができます。
さらに、無月経は原因となる部位に応じて、視床下部性、下垂体性、卵巣性、子宮性、腟性に分類する事ができます。
本問における無月経の原因が何かは定かではありませんが、原発性無月経の原因としては卵巣性が最多です。また続発性無月経の原因としては視床下部性が大半見られます。
ここで、本問ではあえて「長期間の無月経」というフレーズを使用しているため、原発性無月経のうち「卵巣性」無月経や、続発性無月経のうち「視床下部性」無月経について示唆しているのでしょう。
さて、ここで第一度無月経、第二度無月経という言葉があります。視床下部性無月経は第一度無月経、卵巣性無月経は第二度無月経となります。
第一度無月経、第二度無月経の鑑別はゲスターゲン検査(プロゲステロン投与)で行うわけですが、子宮性無月経であったとしても卵巣ホルモンの分泌が低下する事があります。
もちろん、第一度、第二度無月経であれば卵巣ホルモンは共に低下します。
どちらにしても、結果的に卵巣ホルモンの低下が見られるわけで、そのために続発的に卵巣ホルモンが低下する様な症状に注意しなければいけません。
https://obgynai.com/natinal-examination-for-medical-practitonars113e25/
もちろん、第一度、第二度無月経であれば卵巣ホルモンは共に低下します。
→第1度無月経では、エストロゲンもプロゲステロンも共に低下するってことですか?
「長期間」というところがポイントだと思います。
たしかに、第1度無月経では、初期の段階ではエストロゲン分泌は保たれ、プロゲステロン分泌のみ低下します。
(視床下部のLH分泌を担う部分の障害→LH surgeが起こらず、排卵できない→卵胞は黄体化せず、プロゲステロン分泌↓)
無月経が長く続くと、つまり視床下部の障害がさらに進むと、FSHの分泌は低下、卵胞の発育が低下し、それに伴ってエストロゲン分泌も低下すると考えました。
cf. 「病期がみえる vol.9」(第3版) p.32
解決済みとなっていましたが、私も同じ疑問を感じていたので回答させていただきました。
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長期間無月経をきたした女性で注意すべき続発症はどれか。