解決済 - 10.神経

2019あたらしい内科外科⑩神経 2コマ目の上斜筋の作用について

滑車神経の支配を受ける上斜筋の作用について,眼球を内下方へ向けるとの記載がありますが,これは上斜筋の眼科的検査方法の説明であり,実質的な作用としては外下方へ向けるものではないでしょうか。グレイの解剖学原著第3版の日本語訳版,777ページを参考にしました。
ご教授お願いします。

回答3件

  • 2020テキスト編纂でいろいろ調べたので、その後の追記。

    上斜筋そのものの機能を列挙すると眼球の①外転、②下転、③内旋となります。
    が、このうち①外転については、上斜筋のついている位置・角度に由来するわずかな影響しか無いです。
    また、②下転作用は正面を向いたときには弱く、他の筋との作用的に内転位で強く効果が出てきます。つまり上斜筋は眼を内下方へ転移させる、で正しいのです。上斜筋に内転自体のパワーはありませんが、内転したときに下転パワーが強く出るため、①外転の影響よりもバランス的に内下方視の方が上回ります。
    なお、③内旋は正面視のときから常にパワーを発揮している作用です。

    つまりまとめると、上斜筋が眼球を外転させる力は弱く、眼球内旋と内下方視がメインの働き、となります。

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