水分制限と塩分制限の関係性が理解出来ないので教えて下さい、
内分泌代謝のADH 不適合分泌症候群〈SIADH〉では、
・治療に「水分制限」と「食塩投与」があります
また、尿崩症の鑑別方法として
・「水制限への反応」と「高張 Na 負荷への反応」があり、講義では両者血を濃くすることでほぼ同じことだと解説されていました。(内科外科2018)
ここまでですと水分制限と塩分投与が同じ効果にみえました。
しかし腎臓の溶連菌感染後急性糸球体腎炎〈PSAGN〉の治療に
・安静指示と 水分 ・塩分制限が原則的な対応である。
と書いてあります。
水分制限と塩分制限の両方が治療になりうるというのは上記のことと真逆のことを意味しているように思えてしまいます。
一体どういうことなのでしょうか。
なかなか理解できないのでご存知の方がいらしたらよろしくお願い致します。
PSAGNの治療は、SIADHの治療とは目的が全く違うのではないでしょうか?
それで順調に回復すると、今度は脱水やNa喪失に注意する必要がある、と市販の参考書には書いてあります。
それらの病態生理についてはもっと詳しいレスを期待します....
自分も病態生理について、精通しているわけではないのですが、
PSAGNの病態として「急速な腎機能低下に伴う浮腫」があり、
これを治療するために、水と水を引き込むNaの制限をする、という考え方をしています。
したがって、Naと水のバランスが問題になる尿崩症やSIADHとは、検査や治療が異なるのではないでしょうか。
PSAGNでは高血圧(蛋白尿に伴う体液貯留)が問題となる一方、SIADHでは血液の濃度低下が問題となるからではないでしょうか。
皆さまありがとうございます。
やはり病態を理解していないとわからなそうですね、、
腎炎の患者に塩分(血圧を上げると考えて下さい)を入れると腎負荷がかかります。
また水を入れることも同様です。(無論浮腫にもどちらも良いでしょう)。
一方siadhの患者さんに塩分を入れる事でそもそも低ナトリウム血症を予防しているのではないでしょうか?
尿崩症とsiadhに関しては同等に考えてはいけないのだと思います。水制限、nα負荷はどちらも血を濃くしますがこれは試験の為の物で、siadhの低ナトリウム血に対する治療とは異なると理解するのが宜しいかと思います。
ログインするとコメントを投稿することができます。