「吸気時に最強となる」という出題ですので、仰せの通り連続性を出題者は意図していると思います。
私も同じくeで間違えました。。。この辺毎回色々読んで確認するのですが、いまいちわかりません。そもそも、副雑音と喘鳴の概念の違いがよくわからなくて。。難しい
私は初見時、「喘鳴→ゼイゼイ音」「吸気時にゼイゼイする→そもそも吸い込みにくい→上部の気道で狭い?」というふわっとした思考からaを選びました。
確かに副雑音と喘鳴の区別あんまりついてない、なんなら定義めっちゃゆるい!と思い、過去に閉じたフォーラムのようですが追記メモさせていただきます。
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---軽く検索して出てきたもの---
喘鳴:狭窄した気道を通過する空気によって生じる振動で発生する異常呼吸音、聴診器を用いなくても聴取できる。
副雑音:肺の聴診をするときに聴きとられる正常呼吸音以外の、肺に由来する複雑音のこと。ラ音に胸膜摩擦音などを含めた総称。
(参考→看護roo!用語辞典:https://www.kango-roo.com/word/など)
…こう見ると、副雑音のうち、発生部位が気道であれば喘鳴と呼んでよいのかな?と思います。
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(参考画像→"副雑音 分類"にて画像検索:https://www.jmedj.co.jp/journal/paper/detail.php?id=828より)
…この表の中で言うと胸膜摩擦音を除いたラ音全体が喘鳴に当たるでしょうか。
ほかにも、吸気時のみに聴取する連続性ラ音としてのStrider、他にSquawkやRattlingなど様々な副雑音が含まれるとのことです。
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---問題意図を考える---
恐らくトピック主の たかし さんや あかいろなすび さんは、「断続性ラ音は吸気時に聞こえる」という思考が最初に出たがゆえにeをとったのかと推測します。断続性ラ音(特に捻髪音)の発生は肺胞由来ですしね。
確かに断続性ラ音(Crackles)であると考えると、両方とも主に吸気時に聞こえる雑音です。ですが、上の方で穂澄先生も仰っているように、「吸気時に”最強”になる」との表記から、一つ一つの音が短く終わってしまう断続性よりも、ある程度の呼吸期間にわたりえる連続性ラ音を想定したのかなと考えました。
(また断続性ラ音という思考だと、吸気時聴取とはいえ、水疱音が肺胞~末梢気道というある程度の範囲で生じうるため選択しきれない、というメタ読みも少しあります。)
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また、選択肢には気道部位が並んでいます。「吸気時⇔呼気時」「中枢⇔末梢」の差がどのように影響しあうか考えると、WheezeとRhonchiの違いが浮かびませんか?
音の高低の方が印象強いかもしれませんが、ざっくり言うと「高音・呼気時・末梢」「低音・吸気時にも・中枢」という組み合わせです。
言ってしまえばStriderの存在が決定的で、これは吸気時のみに聞こえる連続性ラ音で、上気道における雑音です。
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---まとめ---
・断続性/連続性という切り口よりも、末梢/中枢という切り口を要する問題だったのでは?
・「高音・呼気時・末梢」⇔「低音・呼気~吸気・中枢」な連続性ラ音の特徴。
・おそらくStriderを想定したかと思われる。
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以上長々と失礼しました。雑に調べたもののまとめなので、間違っている点などあれば言及お願いします。
皆様の思考の一助になれば幸いです。
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