118F24

離乳開始の目安となる乳児の発達で誤っているのはどれか。
5秒以上座れる。
食べ物に興味を示す。
複数の臼歯が生える。
首のすわりがしっかりしている。
スプーンを口に入れても嫌がらない。

解答: c

118F24の解説

【ポイント】
本問の解き方は2通りあるように思う。①各々の選択肢について「離乳食を食べるのに適した状況か否か」を判断する方法と、②「離乳開始が生後4〜6か月である」という知識からアプローチする方法、の2つである。結論から言うと、①で攻めると得点が難しく(正答率が7割を切った原因に思う)、②の方が正答に至りやすい。むろん①②両方の視点を持てれば鬼に金棒だ。

【選択肢考察】
a 一定時間の座位を保てると、離乳食を食べやすい(①)。また、お座りができるようになるのは7か月ころであるため、「5秒以上」という時間指定付きなら少し早いタイミング、すなわち生後4〜6か月に合致する(②)。
b 興味のないものを口にするのは苦痛であろう(①)。吸啜反射(何でもかんでも口の近くにあるものを吸う)の消失が生後4か月ころであるため、このタイミングから口に入れるものを選別するようになると考えることもできる(②)。
c 誤り。複数の臼歯が生えるのは生後1歳以降(②)。①のアプローチをしてしまうと、「複数の臼歯が生えていたら、ご飯を食べやすそう」と思ってしまうため、選択しにくくなってしまう。
d 首のすわりがしっかりしていた方が離乳食は食べやすい(①)。また、一般に首がすわるのは3〜4か月であるため、離乳開始のタイミングと合致する(②)。
e スプーンを嫌がるようでは離乳食を与えるのが困難だ(①)。吸啜反射(哺乳に重要)の消失が生後4か月ころであるため、このタイミングから乳頭以外のものを口に入れても抵抗がなくなる、考えることもできる(②)。

正答率:68%

テーマ:離乳開始の目安となる乳児の発達

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