117F4

新生児の生理的黄疸の成因に関与しないのはどれか。
多血症
腸肝循環
赤血球寿命
血清アルブミン値
グルクロン酸抱合酵素活性

解答: d

117F4の解説

【選択肢考察】
a 多血症では溶血によるビリルビン漏出が多くなる。
b 腸管へ流れ着いたビリルビンは腸内細菌の働きによりウロビリノゲンへ変換される。ウロビリノゲンは便中へ排泄されるものと、腸管から吸収され再度血中に入るものとがある(腸肝循環)。新生児は成人と比べ、この便中排泄が少なく、再度血中に入る割合が多い。ゆえに黄疸をきたしやすい。
c 胎児ヘモグロビン(HbF)がHbAにクラススイッチする際に溶血を起こす。そのため、赤血球寿命が短縮し、黄疸の原因となる。
d 誤り。血清アルブミンと生理的黄疸とは関係がない。
e 新生児ではグルクロン酸抱合酵素活性が未熟であるため、非抱合型ビリルビンが高値となりやすく、生理的黄疸の原因となる。

正答率:84%

テーマ:新生児の生理的黄疸の成因に関与する事項

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