117F14

出生後、緊急で治療介入が必要な疾患はどれか。
心房中隔欠損症
心室中隔欠損症
完全大血管転位症
部分肺静脈還流異常症
房室中隔欠損症〈心内膜床欠損症〉

解答: c

117F14の解説

【プロセス】
左→右シャントを呈する先天性心疾患は(もちろん末期にはEisenmenger症候群を呈して重症となるのだが、少なくとも出生直後には)緊急性がない。右→左シャントを呈する病態が選択肢に1つだけあるため、それを選ぼう。

【選択肢考察】
a 心房中隔欠損症〈ASD〉は左→右シャントを呈する。
b 心室中隔欠損症〈VSD〉は左→右シャントを呈する。
c 正しい。完全大血管転位症〈TGA〉は右室から大動脈が、左室から肺動脈が分岐する病態であり、合併しやすい心房中隔欠損症〈ASD〉や心室中隔欠損症〈VSD〉を介して右→左シャントをみる。生存には手術が必須となる。
d 部分肺静脈還流異常症は肺静脈の一部が右心系へ還流する病態であり、合併しやすい心房中隔欠損症〈ASD〉を介した左→右シャントのみをみる。
e 房室中隔欠損症〈心内膜床欠損症〉は左→右シャントを呈する。

正答率:90%

テーマ:出生後に緊急で治療介入が必要な疾患

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